~September 2011 「鴻巣大規模改修」

鴻巣市に建つこの建物は1971年築、新築時は建築確認を取得していましたが、その後増築を重ね、かなり大きな建物になっています。

  今回は1階を事務所に改修し、住まい部分の間取り変更と2階を減築して間取り変更を行います。

  現在の基準法に照らすとこの建物は既存不適格建築物となり、このままここにあることは認められても、改修や、増築をすることは出来ません。

違法な建物を増殖させるわけには行かない。という法律上の考えです。

2012.6.06 ほぼ完成です。

着手前と比較してみてください。

窓や下屋根に面影があるでしょ。

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正直なところ新築より工事費は掛りました。

March~April-2 内部改修外部改修

 

道路側からです。

 

ガルバリウムの外壁としました。

基本は古い構造ですので、できるだけ軽くして構造に負担が掛らないようにしました。

新しい表情が見えてきました。

着工前と現在の姿です。

足場が取れるのが待ち遠しいです。

まだもう少し掛りますが、新築と同じくらいの時間と費用が掛っています。

 

アーキとしては珍しく濃紺と白の組み合わせでモダン系の立ち姿です。

April~ 内部改修外部改修

外に新しく壁を造る。

 

既存の基礎が補強できないところでは新しい基礎を外部に造り、壁自体も新たに造りなおしました。

 

耐力壁としては外貼りのOSB合板2.5倍率で確保し、既存の筋交いは構造的には当てにしないでそのまま残します。

断熱材も新しい壁の中に入れ込みます。

一番上の写真と比べてください。

2階を一部撤去しました。

泥壁の外壁の外に新たに壁を造りました。

 

白く見える紙は実際には銀色で、今回使用しているのはフクビ化学の遮熱エアテックスと言う商品で、内部の湿気を外に吐き出すとともに、期待しているのは外壁からの放射熱の遮断です。

表面にアルミが蒸着してあり遮熱効果が高いと言うことです。

断熱が新築のようにきっちりできるわけではないので、遮熱材にも期待しています。

March~April-1 内部改修外部改修

一部2階の撤去が完了しました。

 

構造もほぼ固まり、外部の仕上げ作業に掛ります。

 

既存の壁は泥(荒木田)壁です。

 

筋かいや断熱施工に支障の無い部分はそのまま残します。

外部は現在のこの外壁の外に新しい壁を造ります。

February-2 古い基礎の補強

外周部の基礎の補強状況です。

古い基礎の外側に、新たに基礎を造り、古い基礎とはアンカーで接続し、一体化を図ります。

鉄筋は一本一本全て古い基礎にアンカー固定してあります。

 

下の写真に既存の基礎写真がありますが、クラックが入り、クラックも上部のほうが巾が広く、明らかに片側が沈下しているのがわかります。

 

今回は比較的古いコンクリートの状態がよいため、物理的なアンカーとしました。

古いコンクリートの強度が落ちている場合は、薬剤によるアンカーも使用します。

 

February -1 布基礎をベタ基礎に換え、基礎を一体化して強化

一月の写真と同じカットです。

床が撤去され、土間コンクリートが打てました。

基礎補強工事が行われています。

外周部及び主要部分の古い基礎は、撤去できませんので、補強を行います。

古い基礎にアンカーで鉄筋を打ち込んで、新しい基礎と一体化していきます。

普段あまりこのような仕事は無いですし、非常に手間のかかる基礎工事ですので、今回のように仕事を良く理解している基礎業者が必要です。

Junuary-2 内部解体

とりあえず雨が降っても大丈夫なように屋根下地まで終わりました。

 

今度は中の不用な壁を撤去しますが、天井も床もほぼ全て撤去です。
必要な柱のみ残して不要な柱も撤去です、大胆に梁下でカットします。

既存の梁が落下しないように金物で新しい大断面の梁から吊っています。
まづ上から吊っておいて不要な柱を撤去します。
こうしないと梁が継ぎ手で繋がっている場合柱は取れません。梁が落ちちゃいますからね。

柱を取ったところがよくわかります。
中の柱をとってしまったので、両端の柱に負担が掛っています。
この後はまづ、基礎の新設と既存の補強を行い、必要な部分に土台と柱を入れます。

January-1 屋根撤去 総2階建てから一部平屋へ

2階建てを平屋にする。

屋根を解体して、新たに梁を載せました。

これで不要な柱が撤去できます。

 

古い梁には荷重が掛らないようしてから、間取りの変更により1階の不要になる柱を抜きます。
大きな梁でスパンを飛ばすのは、下の不要になる柱を抜くためです。
そうしないと柱は抜けません。
古い梁ごと取るのはまた大変ですので、古い梁は上からこのように吊って残します。
これで梁下で柱が切れますし、新たな柱も差し込めるのです。

~November

築昭和46年木造2階建てまだ、基礎が布基礎で鉄筋無しが主流、筋交いは義務化になっていますが、金物はこの頃から使われ始めた時期です。

 

既存不適格認定

 

このような認定は当ジム所でも初めての取得です。

調査に始まり、現行の法律(建築基準法)に適合していない部分を明確にし、今後現行法規に適合させるための改修計画を計画し認定されます。

基礎からの改修計画となりました。

 

次にこの改修計画案を基に増築部分を含めた建築確認申請を取得しました。

プレカットのした打ち合わせも終わり、工事の調整に入ります。

 

 

~October

建物周辺を整理して、曖昧だった敷地境界を確認し、敷地面積を再確定し、やっと既存不適格証明の申請(現法律において不適格である証明)が出せました。

 

不適格の証明とは、簡単に言うどういった部分が不適格なのか、と言うことを認定してもらい、検査機関と情報を共有するためのものです。そしてどのように改修し、法律に適合させるのかという技術的な事の判断の基になります。

調査は既存部分を一部壊さなければなりません。

筋かいがあるのか?

鉄筋は入っているのか?

基礎の劣化は?

土台の状況は?

結果は写真データと現況図にして既存不適格であることの確認を行政に求めます。

鴻巣市に建つこの建物は1971年築、新築時は建築確認を取得していましたが、その後増築を重ね、かなり大きな建物になっています。

 

今回は1階を事務所に改修し、住まい部分の間取り変更と2階を減築して間取り変更を行います。

 

現在の基準法に照らすとこの建物は既存不適格建築物となり、このままここにあることは認められても、改修や、増築をすることは出来ません。

違法な建物を増殖させるわけには行かない。という法律上の考えです。

 

ではどうするのか。

既存不適格認定

そこが設計事務所の仕事となります。

現在の建物の状態を細かく調査し、(筋交い、金物、基礎の鉄筋があるかなど)何処が現在の法律に整合していないかをまとめます。

そして法律と整合させる改修計画を作成し、強度計算を行い、まず現行法規に適合させます。

その上で大規模修繕として建築確認許可を取得します。

 

かなり1971年当時の建物は基礎はあっても鉄筋が入っていないなど現行基準に合わせるのはかなりハードルが高いです。

でも可能な仕事ですので、思い入れのある建物を壊したくない方は見当の余地はあります。

 

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