建物の重さで地盤は沈むか? 

基礎 地業
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沈下の原因は地盤にある

住宅の重さで地盤は沈むか?

 

 地盤の検討をするときには、建物荷重を求めます。

屋根荷重から壁の荷重、柱や梁に至る固定荷重と言われる建物単体での荷重と生活するために必要な積載荷重や雪などの積雪荷重も求めます。

そしてそれらが地震の時にどう基礎に伝わり、地盤が荷重を受けるのかを検討し、基礎や建物に変形が無いように検討します。

 

 これは地盤の設計にあたって一番重要なことですが、軽量な木造住宅においては建物荷重だけを考えるのは危険です。

 

(財)住宅保証機構のデータから見ると比較的軽量な木造住宅でも沈下事故の事例が報告されています。

データをよく見てみると沈下の主原因が建物荷重ではないのではないかと言うことが見えてきます。

多くの沈下事例の主原因は「盛り土」にあります。

「盛り土」とは元々あった地盤の上に人為的に持った土の事です。

 

 

「盛り土」はそこのある地面なので、そもそも重いとか軽いとかの感覚の範疇にはありませんが、1.0㎥の土は粘性土で16kn、砂混じりで18knと言われます。ちなみにコンクリートの塊は24knあります。

 

木造二階建ての住宅は811kn/ 3階建てでも1012kn/㎡程度であることを考えれば建物荷重のほぼ2倍の荷重が下の地盤に加わります。

 


土地勘のない場所で綺麗に造成された宅地を見てもそこが「盛り土」なのか感覚的にわかりません。しかし現在分譲されている土地の多くは盛り土です。 その量は50cm程度から谷や水田を埋めたのであれば数m近い場合もあります。 元の地盤は建物の荷重よりも盛り土の荷重により沈下してしまいます。 極端な話し、建物が乗る、乗らないは関係なく沈みます。   このような場合地表面の許容支持力だけを求め、安全を確かめても意味がありません。 その土地の経緯経過を地域の方に聞くなり、過去データをみなければなりません。   「盛り土」
基礎工事

土地の履歴に注意

 土地勘のない場所で綺麗に造成された宅地を見てもそこが「盛り土」なのか感覚的にわかりません。しかし現在分譲されている土地の多くは盛り土と考えたほうがいい状況です。

 

 その量は50cm程度から谷や水田を埋めたのであれば数m近い場合もあります。

元の地盤は建物の荷重よりも盛り土の荷重により沈下してしまいます。

 

極端な話し、建物が乗る、乗らないは関係なく沈むということなのです。

 

このような場合地表面の許容支持力だけを求め、安全を確かめても意味がありません。

その土地の経緯経過を地域の方に聞くなり、過去データをみなければなりません。

 

「盛り土」はその厚さだけではなく、経過年数に注意することが大切です。造成工事直後がもっとも沈下が大きく、元の地盤が軟弱であれば、盛り土荷重の影響を受け沈下が始まり、徐々に終息していきます。沈下が終息する期間は、砂質土で数年、粘性土で5年程度と言われています。湿地や沼などでは15年以上経過しても沈下が進行している場合もあるようです。

 

 一般的には概ね10年を経過していればそれ以後の沈下は無いと考えても良いようです。既存の家屋を解体して、建て替えの場合でも盛り土を計画する場合は、十分な転圧と共に元地盤との関係を考慮した地盤設計が必要です。

 

地盤調査の上で杭施工や改良工事などを的確に行うことで被害はある程度防げます。

安心して暮らすためには土地の個性を把握することが大切です。

 

家を造ることをきっかけに自分の土地の履歴なども調べてみるといいですね。

 

地盤に関するお問い合わせなどもお受けいたします。


歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

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