構造計算を行うメリット

1:長期優良住宅など国が策定した構造強度と整合性が取れるため、強度認定や国が定める税制優遇処置などが受けやすくなります。

 

2:簡易壁量計算に比べ、プランニングの自由度が増し、大きな開口部や変化のあるプランが可能になります。

 

3:設計者として経験と感に数字的な根拠が加わり、より自信を持って安心な住いを提供できます。

 

4:大工技術との組み合わせにより高度な施工が可能になります。

 

5:柱・梁の一本一本に加わる外力が把握できるため、建物の弱点が客観的にわかり、よりよい対応が可能になります。

 

6:履歴として構造計算書があれば将来の間取り変更に対応しやすくなります。

 

7:設計者としての安心材料(これはおおきいです!)

 

 

 

 木造住宅の場合に採用される計算方法は、許容応力度設計法・限界耐力設計法がありますが通常は許容応力度設計法を採用します。

 

 許容応力度設計ではそれぞれの部材(柱・梁・基礎などなど)の限界耐力を把握し、応力がそれ以下に納まるようにしていく計算方法です。

(応力に応じて構造の組み方を見直したり、部材寸法を変えたりします)

 

 アーキクラフトでも許容応力度設計法を採用しています。

筋交いを使わない貫き工法(伝統工法)のような柔軟に動く建物の場合、許容応力度設計法では対処できず、限界耐力設計法が採用されます。

少し心配な法律

 

木造の場合「木造3F建て」「木造床面積500㎡超」では構造計算による判定のチェックを行い建築の許可を出しますが、 それ以外の規模は構造のチェックはしませんよというものです。

 

 

 

 この特例の前提は、技術的基準による適合は設計者によりすでに確認されており、確認許可のときに改めて問いませんと言うことです。

 

 つまり構造のデータ・根拠を求められることが無い=構造の安全性が確認許可段階で問われない。 ということで少し心配です。

 

 もともと日本の木造技術は2×4のような構造に比べ複雑であり、法律自体が後出しであるため、地域差のある建て方や、沢山ある伝統工法を一まとめにくくることが出来ず、また、高度成長段階で規制を行うことが出来なかったと言う側面もあるようです。

 

 逆に法律以後厳しい基準で認可された2×4工法の法が技術的基準が厳しく、全国統一の基準が定められています。

 

歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

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