美味しい空気を吸いたい

 

 

 

 

ロフトの床張り

 床材 :埼玉のサワラ

 接着材:膠

 

 

 

 

ロフトの仕上がり

 壁:漆喰ローラータイプ

 天井:和紙 コーンスターチ糊

家の中の空気の成分は

 

 

 ある統計によると一般的な生活スタイルの人では人生の約60%が自宅で過ごしている時間だそうです。

人生の6割の空気は家の中の空気を摂取していることになります。

また、東京都保健局の資料から見ると、一日あたりの呼吸量は0.6/㎏(子供)

0.3/kg(大人)というデータがあります。子供は大人の2倍の呼吸量になるそうです。

 

 これらのデータを見るとやはり室内環境を整えることが健康に暮らすベースななってくることがわかります。また、特に免疫力がまだ弱い小さな子供たちは尚更家にいる時間が多く室内の空気による影響が大きいことが考えられます。

 

 室内の空気は当然のことながら、窓を開ければ入れ替わります、常に換気を心がける家であれば、常に新鮮な空気が入るため汚染された空気が滞留しり、濃度が濃くなったりすることは少ないと思います。

 建築基準法でも新築の家の24時間換気が義務付けられているのはその理由によります。

 

 近年気密性や空調設備能力の向上から窓を開けなくてもというか逆に窓を開けないほうが快適な室温を維持で来るようになり、自然と窓を開ける習慣が薄れてきています。

法律で換気を義務化しなければ知らず知らずのうちに汚染された室内環境に身を置くことになるということです。

 

 強制的に換気をしなければならないほど室内の空気を汚染しているとしたらその原因はなんでしょうか。

 

家の素材として考えられるのは

壁紙畳・フローリング・接着剤・べニア類などから揮発される成分です。

 

また暮らしに関わるものででは

カーテン・家具・おもちゃ・防虫剤・芳香剤・洗剤・衣類なども考えると家の素材より室内空気に影響を及ぼしそうなものがたくさんありそうです。

 

 暮らしに関わることはつくり手側としては如何ともしがたいところですが、家の素材であれば改善できそうなもの、不安のある素材が使われ続ける理由はなんなのでしょうか。

 

 スーパーの野菜売り場では少し高いけれど生産者の顔が見える安全な野菜が販売されるようになりました。

信頼のおける農家から直接取り寄せる方も増えているようです。

家づくりの素材ではそのような取り組みはまだまだごく一部の家づくりで行われているのみです。

 

 一般的につくる側の根底にある考えは、家は「完成品として売る商品」なのです。

完成品としての商品で必要なことは、

 

クレームが起きない事トラブルが無い事・売った後の手離れがよい事・出来るだけ早く引き渡す事・利益が上がる事

 

 家をつくる側の人たちは新建材と言われる化学物質を含んだ建材の危険性を多くの人が知っています、自分の家では使わないという人もいます。

新建材はつくる側にとってはとても使いやすく、品質も安定しています。

F表示で国も使用することを認めています。

対して自然素材は、ロットがそろわないであるとか、手間がかかる、クレームの温床である、トラブルを抱える。コストが上がる等の理由で敬遠されてしまいます。

 

 「完成品として売る商品」として家づくりを考えたときに便利なのが、新建材の家づくりなのだということが見えてきます。

 

 

でもおいしい空気を吸うためにはそれではだめなのです。


お家に使う和紙を自分で漉いてみる。

食べても大丈夫全てが自然な物なのです。

 

和紙漉きワークショップ

予算配分と優先順位で考える

家の中でおいしい空気を吸うためにはどうすればいいのでしょうか。

 

 自然素材は即効的な家づくりでは使い難いと言うお話をしましが裏返せば住まう人が自然素材の特質を理解し、納得するのであればクレームも減り、つくる側も使いやすくなります。

 

 新建材と言われる材料の害を学んでみることも大事ですが、自然素材の癖や、手入れ方法なども学び知識を深めることも必要なことです。

 

 自然素材をたくさん使った家づくりはそうではない家づくりのおおよそ2割程度高くなると言われています。

まづ材料の扱いに手間がかかり人件費が上がるという問題があります。さらに自然素材は木材の節を嫌うであるとか、材料としての付加価値の部分にまで踏み込んでいくとどんどん高くなってしまいます。

 

 ではリーズナブルにおいしい空気を吸う方法はないのでしょうか。

それは素材選びに優先順位を付けることです。

 

 誰しも予算がある中での計画です。その中でいかに有効的に予算を使うのか、それが上手にできればリーズナブルにおいしい空気が吸えると考えています。

 有効的に使うとはどういうことか、それは使う場所の優先順位を決めることです。

ではその根拠はなんでしょうか。

 

 第一は使用量が多く、内装に面している部材で、揮発を考えたときに床にきわめて近い事、つまり床材です。

 

 床材は表面積も大きく、ベットにしろ布団にしろ寝ているときは呼吸器に非常に近く、起きているときにも素足が直接接している場所です。

揮発性の物質が使われていると揮発成分は温度が上がると上昇します。また、温度差が無ければ床面付近に滞留します。

 

 優先すべきはまずは床なのです。

夏はさらさらし、冬もあたたかい、それでいて有害な物質を含まない床材を優先し、お家の空気をおいしくしましょう。

 

 


木材の産地は意外に近くにあります。

自分で足を運んでみてみましょう。

触れてみることも大事な事、家づくりの記憶として子供に残すことも親しかできないことなのです。

 

山のイベント

床材の選び方

 お家の中で美味しい空気を吸うためにの床はどのような種類を選べばいいのでしょうか。

自然素材、無垢材の床にも沢山の種類があります。

 

 材種の選択も何か基準がないと何を使えばいいのか悩むことになります。

お勧めするのはまずは国産であること、できれば産地が分かるもの、できれば野菜のように生産者や製材所までわかるといいですね。

 

 どこの山からどのような経路で自分の家に使われるのか、興味を持つことで安心な暮らしにつながります。

 

 もっとも国産では手に入らない樹種も沢山あり、内装のイメージから外材を使う場合もあるとは思います。そのようなときはしつかりとしたプロからのアドバイスを受け産地など納得した上で使っていただきたいと思います。

 

 また、樹種を決める際に注意していただきたいことがあります。

特に輸入材の時に注意しなければいけないのは

1):防疫のための薬剤処理

2):漂白や着色の有無

3):ユニタイプ(半端材を短くジョイントしたもの)

 

(1)     薬剤処理とは丸太の原木輸入では防疫のため薬剤処理が行われます。

製品にする過程で表面は削られ、薬剤は残らないとも言えますが、どうでしょうか、敏感な方では製材されたとはいえ感じる方もいると思います。

 

(2)    漂白や着色したものもあるようです。

     産地や経路がよくわからない物の中には商品としては欠陥がある物もあります。チークやウオールナット、マホガニーなど本物と、そうでは無いものの見分けがつきますか?

 

(3      ユニタイプは国産の場合はしっかりとしたジョイントがなされている製品がほとんどですが、完成品として外国で製品化されたものの中には、ジョイントが甘いもの,せっかくの無垢材なのに接着剤が使用されている物があります。

 

 輸入材は国産には無い質感や高級感を備えた物ああることは確かです。採用するに当たってはしっかりとしたプロのアドバイスの上で使うことをお勧めいたします。

 

 国産樹種を選択する際にも同じことが言えますが、産地や流通経路が判り易く比較的安心して使えます。

なによりも輸送にかかるコストやエネルギーが外材よりも低く、林業の再生や里山を守ることにもつながるのですから使っていただきたいと思います。

 

 

しっかり学んで賢く使いお家の中でおいしい空気を吸いましょう。


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秋:伐採と紙漉き 春:皮むきと木のふる里散策 夏:天文台で木工教室

などなどです。


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