築年数は今のところ不明で、多分明治期だろうという事です。
おいおい調べてみたいと思います。
古民家に暮らす方の一番お悩みは冬の寒さ、ご要望は今より快適で温かく、段差なく、年寄りや子供にも優しく合わせて設備も更新したい。
なおかつこの建物の良さを引き出してほしい。
なかなか難しいご依頼をいただきました。
時間はあるという事なので時間を掛けて考えます。
部材が素晴らしいのです。山の中なので贅沢な材を使っているわけではありませんが、大黒柱や差し鴨居は素晴らしい、材の大きさも確かにすごいけれど江戸から明治にかけての時代で手作業による製材で今と同等な加工精度が出ているという事。
材は杉、欅、桧、松 適材適所に使われています。
建具も板戸や障子がどれも素晴らしい。
正直に驚きです。
薪ストーブの勉強会
ストーブ屋さんで上手な使い方からメンテナンスなどのお勉強会
ストーブの部品を取り外してメンテナンスの確認から消耗部品のお話など
今日のストーブはイギリス製のハンターストーブでクラッシックなスタイルが多い薪ストーブの中ではモダンでさっぱりしています。
効率は良いほうだと思います。
燃焼効率が良ければ煙もほとんど出ないので住宅地でも取り入れやすくなりますね。
定期的なメンテナンスは勿論業者さんでできますが、自分でもできます。
煙突掃除も専用の道具を使えば自分でも安全に行うことができます。
先ずは仕組みをよく知ることが大切です。
薪ストーブコラムへ「薪ストーブで暮らす」
今日は現況確認で一部床をはがして床下状況を確認し、天井をはがして古い構造骨組みなどを確認しました。
基礎周りはやはり外周部の北側で柱が劣化で改修が必要な部分がありました。
交換できない柱なので金輪継ぎで脚部のみ交換になりますね。
天井上になっている古い構造材は今回の改修ではまた室内に表しとする計画です。
むかしの良いところを活かしながら快適にするのが目標です。
お家の近くには大きなクスノキがあります。
上谷の大楠は過去に行われて調査で全国16位埼玉県内1位の巨木とのことであまりの強大さに圧倒されます。
古い物に敬意を払いながら、傷んだ部分は修理して新しいものは古いものと違和感がないように手を入れました。
昭和の改修はほぼ取り去り、昔の姿に戻しながらも暮らしやすく、温かいつくりにしました。
依頼者様としても60歳からのても大きな決断でした。
あと20年.30年このお家で暮らします。
幸いなことに改修したお家を見て、定年したらここに住に戻るからと娘さんが言ってくれたと喜んおられました。
改修ている段階で依頼者さんも知らなかったいろいろなことが判明しました。
左の写真の場所はもともとは土間で、昭和の改修でクロスに囲われ洋室になっていましたが、かつては近所の方が蚕の繭を持ち寄り、近所で一番広いこの土間で、生糸にするために繭を煮ていたそうです。
だからこれほど柱梁が燻されているのかわかりました。
埋めてしまわれていましたが、地下も掘られイモなどを貯蔵していたとのこと。
痕跡からわかることや近所の方の情報など住まい手が知らない事情が判明したり、古い家の改修は古い家の暮らしぶりを掘り起こすことにもなり、奥が深いデうす。