小川町 エコファクトリープロジェクト 2021

エコファクトリープロジェクトとは

 

埼玉県の小川町にある株式会社エコデザインさんの新社屋の建設計画です。

どうしても会社の社屋は建設コスト優先でいわゆる事務所的な建物になってしまいます。

この計画ではエコな事業所のつくり方のサンプルとなるような事業所のあり方を実現していきます。

太陽光エネルギーを最大化し、排水を浄化し再利用、約1000㎡の建物の構造材の多くは地域材で賄い、室内に現しで使います。

コミニュティーホールは地域に開放するとともに、非常時の自立電源を取り入れ、災害拠点としての登録も目指していきます。

 

株式会社エコデザインは小川町を創業の地とするオゾン発生装置をメインに研究開発するとともに環境浄化を事業の柱としています。

 

株式会社エコデザイン

 

エコデザインブログリンク


2022.0127 外は足場かはずされました。内装工事が進んでいます。

外足がが外されました。

濃いブルーの外装になりました。

内部では塗装や土壁など内装の仕上げが進んでいます。

 

 


2022.12月  ぎゅぎゅっと土壁

土壁はぎゅぎゅっと押し付けて裏側にはみ出るぐらい押し込みます。

そのはみ出た部分は裏からまた押さえつけ衣摺の間にしっかりと食い込ませます。

また柱の際などは麻布で定着がよくなるように補強を入れます。

 

昔は今でも伝統的工法では行いますが、竹木舞を組みますが、手間がかかりなかなかハードルが高いのが実情です。

衣摺木舞であれば大工さんが現代の道具で素早く組めるので私はこの方法をよく使います。

この後1か月ぐらいは乾燥時間を設け中塗りから仕上げと繰り返し、少しずつ土も細かくして仕上げていきます。

 


2022.11 下旬 土壁準備

コミニュティーホールは土壁になります。

衣摺下地で固めます。

土壁に入れる藁は社員さんの田んぼの藁を使います。


2022.11月  躯体工事が終わり電気工事空調などが進みます。

住宅とは違い、空調や電気工事が大がかりです。

躯体工事がほぼ終わり、内装工事や付帯設備の工事に移ります。


上棟 2022.9月30日から

 小断面部材の組み合わせの大スパン架構としました。

この方法は部材点数は多いけれど大手メーカーに頼らず地域の製材所・加工所・大工さんで組みあがる技術だからです。

大規模木造は大断面集成材などを使い大手メーカーの独断場ですが、地域の力でも工夫次第では十分に対応することができます、できるだけ特別な材を使わずに組むことがポイントです。

 ほぼ地域材なのですが数値が欲しいところはE330欧州赤松集成材を使いますが、製材(無垢)においてもすべての材でJASの強度試験をクリアーしてもらいました。

小屋組み高さも高いので梁レベルで水平剛性を高めるために水平ラチスを採用しました。結果縦も横もラチス構造を採用となりました。

垂直ラチスは高張力鋼16mmで引っ張りを負担します。

理由は引っ張りに木部の仕口が適さないのとラチス梁の軽量化も目指しました。

ボルトの固定部分の納まりはかなり苦労いたしました。

やっと一安心できる時間です。

写真は太田さん 建築写真専門

https://www.facebook.com/masao.oota



1階の組み上げ まづは1階から 2022.9月~

上棟も一日ではできません、まづは1階を固めてから2階にかかります。

水平や垂直を確認し調整しながら1階を固めていきます。

 

今回は無垢材の製材以外にも集成材も使用しています。

集成材は強度が数値で証明されるので構造計算には使いやすい素材です。


土間工事や付帯工事など 2022.6~8

土間コンクリー戸を施工したり、浄化槽を設置したり、後からではやりにくくなる桝を入れたり、上棟の準備作業が進みます。


基礎工事 鉄筋工事からコンクリート工事など 2022.4月~6月

地中梁といって建物を支える土台のさらにした、地中に埋まる部分です。

小川町のこの辺りは地盤がよくて杭や地盤の改良などは必要ありませんでした。

 

鉄筋が組み終わると検査をし、その後枠が組まれコンクリートが流し込まれます。

コンクリートが硬化したら枠を外し、土を埋め戻し土間下の砕石を敷き込みます。

 

ここまでで基礎工事の完了です。

 


基礎工事始まりました。2022.4.02

いよいよ基礎工事が始まりました。

ここまで永かったでもまだまだ永いです。

 

地盤調査結果は旧盛土の下は良好な地盤のはず、盛土の下まで掘り下げて基礎のベースをつくります。

根切底の状態を確認しました。

 


暖かい良い日に地鎮祭ができました。20211210

今日は地鎮祭、土地の神様においでいただき、工事の安全と繁栄を祈願いたしました。

解体工事もほぼ完了し暖かい良い吉日でした。

社員さんから関係者の方々お集まりいただき厳かに執り行われました。

工事としてはこれからですが、設計としてはすでに折り返し点を過ぎた感じです。

ここまでなかなか長い時間がかかりました。

諸情勢によりもう少し工事は先になりますが、懸案の外構工事などを検討していきます。

池あり、森あり、畑あり、小川らしさとエコファクトリーらしさを考えていきます。


お祓いをして既存建物を解体します。2021.8

当初は既存建物を利用しリノベーションの予定でしたが、法的な問題や構造上の耐久性・強度などクリアーできずに解体し木造で新築となりました。

この日は解体前のお祓い。

古い建物に敬意を払いお役目を終えていただきました。

 


1/60スケール模型 今回はかなり大変 模型製作は2021.9

模型製作は頻繁に行いますが今回は初めてのことも有り大変だけど楽しかった。

平行現トラスなどは初めて模型で再現してみた。

ほぼ構造材は室内に現しで使います。


平和なことしか考えられないシルバニアにスタッフたち!

楽しい事務所になるイメージしかわかないこの計画。

 


be connected