お会いしてから約2年目
長いと思うかもしれませんが土地から求める方との出会いから着工までは大体このぐらいかかっています。
ほぼ皆さん土地が決まる前からお会いしています。
これからの暮らしを小川町と定め土地探しが始まりました。
たくさんの土地を見て試行錯誤しながら現地に何度も足を運びこの川風吹く土地を選びました。
設計は2024.6月ごろから始まりました。
屋根断熱時の下から見た天井でこれで天井工事は完了しています。
根太の上に20mmの杉の荒床(仕上げていない荒っぽい幅広の杉板)を張り込み水平剛性を確保しますが、構造用合板ほどには強度は上がりません。
2階建てでは耐震2等級はクリアーできますが3はいろいろ難しいです。
その荒床の上には15mmの杉板を張ります。
構造用合板(べニア)を使わない床の仕上げ方です。
踏み心地という話。
構造用合板は固いです。繊維方向を互い違いにし、強度を上げるため樹脂で固めているので当然ですが硬いです。
その上に貼る仕上げ板が柔らかな杉であっても荒床下地と比べればかなり硬く感じます。
住む方にはここはたぶん比較できないのでどちらであってもわからないことだと思いますが、荒床下地は確かに柔らかいです。
強度を犠牲にしているのでどちらがいいという物でもないと思っています。
材料確認
材料の寸法や取り付け方法などを事前の打ち合わせ通りであるか、金物取付状況などを確認していきます。
2階床の根太の写真です。
通常の施工方法では2階根太は省略し、その代わりの構造用合板の24mm程度の厚板(べニア)を床の下地として取り付けます。
構造用合板を使用する理由は、
1に剛性、床の水平剛性の確保が容易になり、地震力を下の階に伝えやすくなります。
2に施工性の向上、上棟後すぐに2階床が出来るので作業性が格段に上がります。
今回はベニヤを使わないというコンセプトなので構造用合板は使わず、昔ながらの根太床です。
根太床でも水平剛性を高めるために梁を掘り込み根太を落とし込んでいます。
床の下地はべニアではなく、この上に20mmの杉の荒床を張り、その上で仕上げ床を張ります。
踏み心地の良い床になります。
焼杉
外壁に使います。
ワークショップ形式で2日間現場近くの田んぼをお借りしてやりました。
「三角焼き」という焼き方です。
奇麗な焼き鱗ができました。
防虫・防腐 昔から使われてきた焼杉ではありますが、関東では普及せず主に山陰や四国などが多いようです。
山陰地方では村全体が焼杉という場所もあるそうです。
2日間で≒40名 近所の農家さんなども来てくれて大変賑わい予定をこなすこなすことができました。