2025.4 ~ 川風青し槻川の家

お会いしてから約2年目

長いと思うかもしれませんが土地から求める方との出会いから着工までは大体このぐらいかかっています。

ほぼ皆さん土地が決まる前からお会いしています。

 

これからの暮らしを小川町と定め土地探しが始まりました。

たくさんの土地を見て試行錯誤しながら現地に何度も足を運びこの川風吹く土地を選びました。

 

設計は2024.6月ごろから始まりました。

 


2025.11 内装 漆喰・紙・杉板

内装工事などが進んでいます。

内装とは言え漆喰と杉板と紙張りだけのシンプルな内装です。

あまりいろいろな素材や色柄を使わなくても暮らしの器は良いのだと考えています。

 

11月末引き渡し予定です。

 

 


2025.9 焼杉外壁

焼杉外壁

春に焼き上げた20mmの杉板、炭化層は3mm程度でしっかり焼けています。

焼けすぎてしまった部分もあり歩留まりはよくないです。なかなか難しいです。

表面はほぼ炭

繊維質や養分はなので防虫効果は完璧です。

養分が無いのでカビの心配もなく、炭なので劣化もしません。

もちろん内部にはセルロース、リグニン、タンパク質もあるので無機物とは言えませんが、水に濡れることが無ければたぶんメンテナンスは不要です。

張るのは真っ黒に汚れて大変です。

 


2025.8  床の仕上げについて

屋根断熱時の下から見た天井でこれで天井工事は完了しています。

 

根太の上に20mmの杉の荒床(仕上げていない荒っぽい幅広の杉板)を張り込み水平剛性を確保しますが、構造用合板ほどには強度は上がりません。

2階建てでは耐震2等級はクリアーできますが3はいろいろ難しいです。

 

その荒床の上には15mmの杉板を張ります。

構造用合板(べニア)を使わない床の仕上げ方です。

 

踏み心地という話。

構造用合板は固いです。繊維方向を互い違いにし、強度を上げるため樹脂で固めているので当然ですが硬いです。

その上に貼る仕上げ板が柔らかな杉であっても荒床下地と比べればかなり硬く感じます。

住む方にはここはたぶん比較できないのでどちらであってもわからないことだと思いますが、荒床下地は確かに柔らかいです。

強度を犠牲にしているのでどちらがいいという物でもないと思っています。

 


2025.7 屋根断熱

屋根断熱

天井面として杉板の20mmを梁の間に落とし込み、気密フィルムを張った上で90mmのGWHG20K-34を2重で充填し180mmの断熱をまず確保し、その上で外断熱として50mmのフェノールフォーム0.020を貼り込みます。

この仕様で屋根面の実質熱還流率は「0.141㎡・K/W」が確保できるとともにこの時点で2階の天井はすでに仕上がっています。

性能と施工性を加味した納まりです。

更に数値には反映できませんが、フェノールフォームの上では75mmの通気を確保し、屋根面の過熱を抑えていきます。

 

北海道並みの断熱性能が埼玉の夏には必要です。


2025.7 床下地や材料寸法確認など

材料確認

材料の寸法や取り付け方法などを事前の打ち合わせ通りであるか、金物取付状況などを確認していきます。

 

2階床の根太の写真です。

通常の施工方法では2階根太は省略し、その代わりの構造用合板の24mm程度の厚板(べニア)を床の下地として取り付けます。

構造用合板を使用する理由は、

1に剛性、床の水平剛性の確保が容易になり、地震力を下の階に伝えやすくなります。

2に施工性の向上、上棟後すぐに2階床が出来るので作業性が格段に上がります。

 

今回はベニヤを使わないというコンセプトなので構造用合板は使わず、昔ながらの根太床です。

根太床でも水平剛性を高めるために梁を掘り込み根太を落とし込んでいます。

床の下地はべニアではなく、この上に20mmの杉の荒床を張り、その上で仕上げ床を張ります。

踏み心地の良い床になります。

 

 


2025.6 青空にきれいな登り梁 上棟

上棟

構造が組みあがりました。

青空に杉の梁が美しいです。

近年では登り梁を多く採用しています。

理由は上棟時に天井工事を終わらせてしまうこと、210mmの梁を910mm間隔に入れ、天井板を上棟後すぐに落とし込み、屋根断熱まで先に終わらせてしまいます。

落とし込みの天井板も20mmを使います。

作業の効率化も大切です。

 

今回は屋根回りのみ手刻みで主要部分はプレカットとしています。

構造材は全て地域にある杉檜です。


2025.3 外壁使う杉板を焼きました。


焼杉

外壁に使います。

ワークショップ形式で2日間現場近くの田んぼをお借りしてやりました。

「三角焼き」という焼き方です。

 

奇麗な焼き鱗ができました。

防虫・防腐 昔から使われてきた焼杉ではありますが、関東では普及せず主に山陰や四国などが多いようです。

山陰地方では村全体が焼杉という場所もあるそうです。

 

2日間で≒40名 近所の農家さんなども来てくれて大変賑わい予定をこなすこなすことができました。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

基礎工事の鉄筋工事

 

コンクリートを打設してしまうと見えなくなってしまうのでこの段階での確認はとても大切で、施工者・設計者・第三者機関の検査員と複数の目で確認し間違いのないことを確認します。

 

基礎のつくり方は設計者や施工者で考え方の違う部分もありますが、きょどを確保する基本は共通しています。

 

しかしながらこんなにも鉄筋やコンクリートが必ずしも必要なのか、といえば古民家もたくさん見てきた目で見ると、違和感もありますが、工法の違いによるということです。

 


2025.3 外壁に使う杉板を焼きました。

be connected