住まいの間取り 階段のつくり方

階段の位置が決まれば間取りが決まる

書棚階段
書棚階段

階段は住まいの骨格

 

 階段にはいろいろな形態があります。

ストレートであったり、L字型、U字型、螺旋であったり多種多彩な形態が考えられます。

階段の幅や踏み板の幅、蹴上の寸法など建物の種類により建築基準法により規制がある場合もあります。

 

また、火災などの非難を考えて消防法でも規制がある場合があり、階段だけの専門書も出ているくらい奥深いものです。

 

住まいの中の階段とて使われる素材は木材はもとより、鉄やコンクリート、それぞれの複合など多種多様です。

 

 技術的なことや素材はさておきプランニングの中で階段はとても大切な要素です。

階段を考えていくと暮らしが見えてきますしプランニングで階段が決まれば間取りもほぼ決まります。

間取りの良し悪しは階段の位置で決まると言ってもいいくらい大切なものです。

 

言うまでも無く階段の役割は上下をつなぐ通路、この「つなぐ」という機能をよく考えていくと答えが出てきます。上下をつなぐ階段に廊下がつながると上下から水平につながる住まいの骨格が出来上がります。


明り取りのある階段
明り取りのある階段

階段スペースはどこでもいい

 一般の方でも間取りを考えるのが好きな方がいらっしゃいます。

間取り相談でもほとんどの方が階段の位置で悩まれます。

 

階段の位置を家のどこに持ってくるかを考えるのは意外に難しいものなのです、その理由は「なくてはならない場所が無いから」わかりにくいいいかたですが、何を言いたいかというと、たとえば

 

「ダイニングは朝日が当たる場所がいい」

「リビングは暮らしの真ん中に」

「寝室は落ち着いた北側に」

「洗面は浴室の隣」

「トイレは水廻りをまとめて」 

 

 などと階段以外は割り振るためのきっかけがあります、ところが階段には明確な理由づけが無いのです。

どこでもいいような、余ったところでいいような、特定する理由が見つからないというのが階段の「なくてはならない場所が無い」的な性格なのです。

一般の方々は間取りを考えるときにどうしても考えて楽しいキッチンやリビングに目が行きやすく、どうやら階段は最後の余ったところになってしまうようです。

 

 でもその位置によっては廊下が長くなったり、暗くなったり、閉鎖的な間取りになってしまったりします。


ベンチと書棚の階段ホール
ベンチと書棚の階段ホール

階段で悩んだときは間取り中心近くに

 

 特定の事情が無い限り階段は住宅の中心近くに持ってくると明るく使いやすい、良い間取りに近づきます。

 

理由は建物の中心に近くなると2階の廊下が少なくなり合理的な間取りに近づきます。

場合によっては廊下のない間取りも可能になります。

この場合、階段は登り始める位置よりも、登り終わる位置が大切です。間取りの中心に登り終わるようにすると、階段からつながる2階の各部屋の納まりがよくなります。

 

 この場合の「納まり」とは採光や通風や開放性や可変性ということです。

2階に多く配置される個室は、できるだけ光を入れ、風を入れたいものです。また、隣の部屋をつなげたり、将来の暮らしの変化にも備えたいものです。

 そう考えると各部屋は外部に開口部を取ることで開放的になります。

その時の部屋の入り口は当然間取りの中心方向に向くことになります。つまり階段の位置は必然的に住まいの間取りの中心になるのです。

 

階段の位置が間取りの端にあったりすると長い廊下が必要になり、開放性もなくなります。

中心近くにあると建物面積も抑えられ、建築費も抑えられます。

 

 また中心近くに来ることで廊下とは違うホールは少し広く取ることで2階に第二のリビングとしての機能も付加してくれます。

そこにベンチを置いたり書棚をつくったりすればみんなの楽しいホールとなります。

個室のドアが向き合いみんなの顔が集まる明るい階段ホールは楽しいですね。

廊下と違いちょっとしたカウンターをしつらえれば実用的な洗濯干しの場所にもなります。

 


階段をイメージする
階段をイメージする

上下をつなぐ階段だから空気の流れも考える

 

 

 また、空気の流れを考えたときに階段は住まいの中の煙突として機能します。

一階から2階へ気流をつくり、大きな空気の流れをつくり快適な室内環境をつくるにも中心に近くにある意味は大きいのです。

 

間取りで悩んだときは階段を真ん中に組みたててみましょう。

納得の間取りが出来るかもしれません

 

 

 


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