自然素材のワックスおお話し 今日のご相談から



 参考までにワックスのお話し

今日は電話でwaxについてご相談を受けました。

広葉樹の床でただいま工事中とのこと、自然素材のワックスを考えているがそもそも必要か、また仕上げるとするとアウロ(ドイツのメーカー)で考えているがどうでしょうか?

というご質問。

 

 当事務所では近年は針葉樹の床が多いけれど広葉樹の床も使います、広葉樹の方が一般的に硬度も高く、傷はつきにくいし、表面も緻密なので比較的汚れはつきにくい。

とはいえ無垢材はやはり汚れます。

食べこぼしでも汚れるし、水をこぼせばシミになる。色目で目立たない樹種を選べばそれも目立たないかの知れないけれど汚れないわけではない。

まあ床のシミや汚れをとても気にするのは素足が基本の日本人ぐらいですが・・・

 

 汚れるのを嫌いうのであればワックスは塗るべき、自然素材に塗るのであればその素材を選んだ理由にもよると思うけれど基本的に自然素材のワックスがいいでしょう。

間違っても素材の良さに惚れたのであれば、いわゆるニスやウレタンは塗るべきではありません。

 

 素材の良さを殺し、触れた感触も素材本来の良さがなくなり、とてもとても残念なことになります。がそこに思い至らない人はとてもとても多いです。施工者もそんなこと考えないというかわからないというか残念な人は多いですね。

そういう人は最初からプリント合板でいいのです。

ただワックスで傷は防げません。

傷を防ぐにはウレタン塗料となりますが表面に堅い膜をつくるので、もはやそれの質感は無垢材ではありません。

 

 また費用を払い業者さんに塗ってもらうこことを考えているようでしたが、自分でぬれることをお伝えしました。

もちろん面積や時間のこともあるでしょうが、メンテナンスで塗りなおすことがあると考えれば自分でやるべきです。

写真はやはりドイツの自然素材でプラネットのワックスですがこれ等はスポンジ状のもので薄く伸ばしながらふき取っていくので失敗がない(ムラになりにくい)

このワックスで手間をもらえるのであれば塗装やさんは楽だからいい仕事でしょう。

 

 アウロというメーカーはとことん自然素材の原料にこだわったワックスをつくっているメーカーです。

そこにこだわる方にはアウロかやはりドイツのプラネットがいいでしょう。

施工性や手に入りやすさではオスモカラーもよい塗料です。成分としては100%自然素材ではありませんがその分、自然素材だからこそのアレルギーの危険性も無いようです。

国産では米が原料のキヌカなどがあり当事務所でもつかいますが、ワックス性能としては弱いです。その分自然な感じには仕上がります。

これなどは本当に手軽に手ぬぐいなどで自分で塗れますのでよく建て主さんと一緒に引渡し前に塗っています。

 

でも本当に自然のままの素材感を味わいたい人は無塗装です。

何も塗らない。

汚れるのはあきらめる。

15mm以上の無垢材であれば将来的に表面をサンダー(ぺーパー)で削り新品同様にすることも可能です。

 

上の写真は20年目の杉のテーブル(我が家)の表面を削りワックスがけしたところ。

もう一枚は15年目かな桜のダイニングテーブル(我が家)の表面を同じく削りワックスがけしたところ。

 

試し塗りは大事

素材により仕上がりが違うので注意しましょう。

私のところでは必ず同じ素材に試し塗りをします。新築であれば工事を依頼している工務店や施工者さんに試し塗りを依頼しましょう。

 

 

テーブル仕上げに使ったのは両方ともプラネットのグロスクリアー

プラネットカラー


歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

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