さすが築80年、改修計画のために床下に潜りました。

さすが築80年。

基礎有りませんというかこれが基礎です。

コンクリートの現代の基礎ではないのです。

石の上に【束建て基礎】=伝統工法

現代の基礎は上部の荷重を受け止めるだけではなくて地震力を受け止めて地震力を地盤に逃がす役割があり剛構造=在来軸組工法といわれます。

 

対してこの束建て基礎は地震力を受け止める事はできないのです。

では地震力はどこへ行くかというと、

地震力は基礎を含め上部からの構造体が揺れて、歪んで、部分部分で力を吸収する。

という考えで柔構造といいます。

超高層や5重の塔などは柔構造です。

傾いたり歪みが大きければ剛構造に比べ比較的容易に修復できる構造です。

剛構造の場合は基礎に地震力が伝えられないと部分的に破壊され限界を超えると修復は不可能になります。

どちらが安全かという論争はいまだにつきませんが、検証可能という意味では現代の基礎を持った剛構造がよいでしょう。

 

 

 


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