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60からの家づくりで思うこと

60からの家づくり川越の家をギャラリーにUPいたしました。

そこで60からの家づくりで思うことです。

今回の住まい手さんと悩みましたが、60からの住まいには2つの方向性があると考えています。

 

当然今後の収入は減るという現実を考えるときに、一つはあと20年で使い切る感覚でとにかくコストを掛けないで、お金は生活費や余暇に廻す。

もう一つは、より価値を高め身体的に住めなくなったときにも、高く貸すことができる。高く売ることができる。次の世代が住みたいと思ってくれる。

査定価値としてはほぼ無いであろう古民家が比較的高く売り買いされるイメージです。

 

60歳からでは住宅ローンを組むことも難しくなります。

ほぼ自己資金となりますし、今後の収入はあてにはできません、そこで大切なのは今後の生活をお金の面でシュミレートし、長く付き合えるお金の専門家、今回は私の友人のファイナンシャルプランナーに生活設計を建ててもらいながら、自分たちの生活が破綻することなく、家は次の世代が負担なく引き継げることを目指していく方向となりました。

 

設計のコンセプトは地域の素材を使いながらシンプルで開放的なつくりで、特に大事にしたいのが手触り足触りの良い素材を使うことです。

毎日の暮らしで体に直接接する素材はとても大切です。

いつもの当事務所のスタイルですが、個性的になりすぎないように外部も内部も配慮しています。個性が強すぎる家は建てたその人に家になってしまい、引き継ぐことが難しい場合があります。

梁や柱を室内に現わしにしても民家調にならないように気を付けてバランスを取ります。

歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

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