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パッシブデザインだけじゃ足りない その一

1:土地に倣う

パッシブデザイン

パッシブデザインとは建物の立地条件を見極め、その土地の条件を上手に建物のデザインに取り込みながら、建築的工夫で自然エネルギーを活用し生活環境を整えようとする手法です。

アーキクラフトの設計する建物は基本的にパッシブデザインが優先されています。

 

具体的な要素としては大きく4つ

1:土地に倣う。

2:建物の工夫

3:遮熱と断熱

4:外構・植栽の工夫

 

1:土地に合わせる。

建物が建つ地域の季節による風向や流れなどを考慮して計画することで自然の恩恵を十分に受けることを考える。

例えば卓越風を調べることで夏や冬の標準的な風向が分かります。

 

また、北側に山がある、大きな建物がある。山間で日の沈むのが比較的早い。

などなどその土地で条件が変わります。

古い集落を見るとエアコンが無い時代に建てられた家はほぼ同じ向きを向き、屋根の形も統一性があることがよくあります。

 

空調が無い時代、暑さ寒さ湿気などに対応するために必然的にその土地にふさわしい建て方になっているのだと思います。

このように土地特徴を見極める設計が大きな要素です。

 

アーキクラフトのコンセプト

 


2:建物の工夫と遮熱・断熱

2:建物のつくりかたで快適に

 

夏冬のお日さまの高さを考え、屋根の軒の出を調節する。

冬はたくさんお日さまを入れたいですね。

夏のお日さまは遠慮したいということです。

また日差しを避けられない開口部でも、ルーバーなどの工夫で日射はコントロールできます。

 

窓の配置や窓の形でも風をうまく呼び込むことができます。

入る窓から出る窓を直線的に結ぶことや、重力換気と言い、低く入れ高い位置で出すなど、ハードとしての工夫をしていくことが大切な要素です。

 

3:パッシブとは受け身ということですが、受けるにも無防備ではいけません。

パッシブデザインの良さを最大限引き出すには、日射遮蔽とともに高い断熱性も必要です。

 

断熱性が低いと外気温の影響をすぐに受け、せっかく快適な外気を引き入れても恩恵が受けられません。また冬も暖かいお日さまの力も北側の部屋には届けられず寒いままになってしまいます。

遮熱と断熱はとても大切な要素です。

 

 

 


3:外構・植栽 庭も大事

4:外構・植栽の工夫で快適に

 

植栽も大切です。

日陰を人工的につくることで室内は呼び込む空気の質を変えることができますし、日陰と日向の温度差で空気は動き出します。

北風が厳しい立地であれば北側の植栽で和らげることもできます。

西日が厳しい立地では広葉樹を植えることで夏はお日さまを遮り、冬はたくさん入れることができます。

 

また、地面にたくさん雨水を浸透させることも大切です。

全部外に流してしまうと、過剰に乾燥し、土中環境も悪くなります。

コンクリートやアスファルトを建物の近く、特に南や西に施工するのはだめです。

 

夏加熱したコンクリートやアスファルトは夜になっても冷えることなく、輻射熱を出し続け、窓を開けることさえできなくなってしまいます。

このように庭づくりや植栽も大切な要素なのです。

 

すべてがうまくデザインできて、理想的な住まいができることはなかなかありませんが、少なくとも設計から工事の時間の中でぶれない方向性として中心に据える価値のあることだと考えています。

なにかで悩んだときはここに戻ると答えは見つかると思います。


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