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パッシブデザインだけじゃ足りない その二

4:パッシブと言えどエネルギーは必要

パッシブデザインだけじゃ足りない。

 

立地条件や建物の工夫で自然条件を最大限味方につけ、快適に暮らそうという手法がパッシブデザインですが、耐震性を上げたり、断熱性を考慮するために古民家のように開けっぴろげのつくりではありません。

 

また、周辺環境からも常に開口部を解放して暮らすというのも現実的ではないのが現在の住まいです。

 

そうなると当然、熱もこもり、風通しも悪くなり快適ではない時間が多くなってしまいます。

快適に暮らすためには、パッシブなつくりといえどエネルギーはどうしても必要になります。

 

 

 


5:断熱性とエネルギー効率は大事

「パッシブなつくりで快適な暮らし」はベースと考え、その上で「断熱性」と「エネルギー」を付加していかなければなりません。

 

冬場、パッシブな工夫でお日さまが入り快適な空間も夜になれば冷えます。

結果暖房機設備に頼ることになります。

 

夏場、パッシブな工夫で日射を遮り風が入ってきても自然の風が35度を超えるような場合はとても窓は開けていられなくなり、結果空調設備に頼ることになります。

 

パッシブな工夫においてはそれらのエネルギー設備に頼る時間をより少なくすることはできてもゼロにすることはできません。

 

パッシブなつくりにおいて大切なのは自然エネルギーを無駄にしないことと、エネルギー設備を有効に機能させるための高い断熱性能です。

断熱性能を高めることで、パッシブな工夫もより活きてきます。

 

冬場のお日さまの熱も高い断熱性能があれば北側のお日さまが入らない空間まで熱が運ばれます。

また、夏の涼しい風も天井や壁からの輻射熱に影響されることなく空間に生き渡ります。

さらにエネルギー設備の効率も上がり省エネな暮らしに繋がります。

 

 


6:パッシブでは付加価値となりえると考えます。

また積極的に使うエネルギーの種類についても考えないといけません。

 

化石燃料は可能な限り、子供たちのその子供たちに残したなと考えています。

また原子力発電によりエネルギーも減らしていきたいなと考えています。

 

エネルギーを自前で調達する現実的な方法は太陽光発電となり、設置条件や暮らし方にもよりますが日々の電気代を売電と組み合わせ、ゼロに近づけることも可能です。

 

つまり、これからのパッシブデザインは高い断熱性能とアクティブにエネルギーを生み出す手法を一体として考える必要があるということになります。

 

またなぜそのような工夫が大切なのかと言えば自身が快適に暮らすことが一義ですが、子ども、またその子どもたちの暮らしを快適なものにしたいからということにもつながります。

 

住まいは永く使える資産だと思うのです。

それは子供が引継ぐというよりも資産になりえる付加価値を持たせるということなのです。

いうなれば将来の現代古民家、査定基準ではないこの家なら欲しいと思わせる住まいを考えます。


歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

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