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C値を減らす:エネルギーの駄々洩れはもったいない1

エネルギーの駄々洩れはもったいない。

 

 子供たちのその子供の時代にエネルギーを残すこと、よりよい環境を残すことで住まいにできることは、そのつくり方でエネルギーを過大に消費しないことと合わせ、生活のエネルギーロスをできるだけ減らす仕組みを備えておくことだと考えています。

 

 住まいのエネルギーは暮らし方が大きく影響しますが、家というハードを無駄なエネルギーを使わなくて済むようにつくっておくことが大切です。

 

 パッシブなつくりで自然を味方につけるのは計画段階からの必須です。

予算配分を考えながら断熱性能をできるだけ上げることも大切です。

建て主さんも性能に直結する断熱材の種類や厚みなどに興味のある方は多くいらっしゃいますがあまり取り上げられないことが一つあります。

それは隙間です。

 

 


断熱材の性能を引き出すには隙間が敵

 普通につくられている住まいには実はかなりの隙間があります。

完成建物を見たらどこにも隙間なんてないよと言われると思いますが実は空気が通るぐらいの隙間は実はたくさんあります。

 

 高性能な断熱材を厚く入れれば断熱性能は確かに上がります。

でも考えてみて、隙間が多かったら外から冷たい風、暑い風が隙間から入ってきたらどうでしょう。

せっかくの高性能な断熱材の効果も薄れてしまいます。

断熱材の性能をきっちりと使い切るには隙間を減らすことが大切で、それこそがエネルギーロスを防ぐことになるのです。

 

 断熱性能を上げるにはより高性能な断熱素材を使い、より厚みを増していけば比較的たやすく性能は上がります。

それに対して隙間を減らすには何かをたしていけば何とかなるということではなく、これは意外に難しいのです。

隙間が多ければ多いほどエネルギーがどんどん漏れていき、もったいないし資源の無駄なのです。


隙間はどこにあるのか

隙間はどこにあるのか。

 見た目にも隙間が分かればそれはとても大きな隙間です。外が見えるということですから、表面上見えなくても空気の通り道が隙間なので至る所にあります。

 

 コンセントボックスや給排水管の隙間、床と壁の取り合い、天井と壁の取り合うところなど、また構造材木材も乾燥して収縮し隙間が出てきます。

そのようなところから内外の風圧差、温度差のよる圧力変化で空気が入ったり出たりしてしまいます。

それが隙間です。

 

 家中にどれだけ隙間があるのかを調べるのが気密測定です。

送風機で室内の空気を外に出すことで室内を負圧にし、その時の差圧を図ることで隙間量が分かります。

この測定により、建物の隙間の圧力損失を考慮した相当隙間面積が分かります。

 

 この数値をC値といい、100㎡当たりの隙間を数値で表します。

工法の変化で自然と気密化が可能になり、現在の多くの住宅は普通につくればC値2~3程度出ていると思います。

思いますというのはあいまいですが、気密測定は義務化でも必須でもないため行っている会社が少ないので推定でしかありません。

20年前の家でしたらおそらくC値5とかが普通だったと思います。

 

隙間が少ないことのメリット・デメリット につづきます。

 


歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

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