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住まいをつくる製造エネルギー

住まいの製造エネルギー お家をつくるにもCo2は排出される。

 

木造住宅はエコですか?

イニシャルコストとランニングコストの物語り

 

 

 構造躯体が木であるか、鉄であるか、コンクリートであるかで木造(W造)、鉄骨(S造)、コンクリート(RC造)と区別されますが、躯体以外の材料は住いなので殆ど同じです。

日本建築学会のデータによると住宅を造り出すのに排出するCO2は。

 

W造:≒480kgco2/㎡
S造 :≒720 kgco2/㎡
RC造:≒700 kgco2/㎡

 

 製造エネルギーは鉄骨(S造)が一番多いですね。

鉄という素材を製造し加工する工程には沢山の「熱エネルギー」が必要とされます。

鉄筋コンクリート(RC造)もコンクリート製造時に「熱エネルギー」が必要になります。

 

 対して木造の場合は素材を製造することで消費されるエネルギーはほぼゼロ、加工するため乾燥するためにエネルギーが必要ですが、SやRCに比べとても小さなエネルギーで済みます。

 

 これは製造にかかるエネルギーだけを比較していますが、建物の寿命から考えると製造時にかかるエネルギーの割合は長寿命になるほど小さくなってきます。

 

 家を造るときに出すCO2(イニシャル)と生活で排出されるCO2(ランニング)を比較すると、家を造る時のCO2は生活家庭の排出CO2の10%程だそうです。

平均住宅寿命30年としての概算です。

 

 永く使えば使うほど製造時のCO2の影は薄くなっていく。
つまり永く使うのであれば建物構造を何にしようがCO2の排出と言う意味では大差が無いといえます。
どんな工法でも生活の仕方に掛かっているということです。

 

 木材は成長過程でCo2を吸収し、内部に固定化しています。
CO2の固定化は主に若木の成長過程で行なわれ、樹齢とともにその能力は衰えていきます。

 

 適度な成長段階で伐採し、若木を植林し循環していくのがCO2固定化には有効です。
これを勘案すると、W造のイニシャルはもっと落ちていくはずですね。

 

 もっとも、Wだからといって輸入してきたのでは本末転倒、住宅一棟の木材輸送CO2は輸入にたよると≒3.0トンのCO2で、地場材の場合は≒0.5トンとのことです。

 

 木材の輸送だけで輸入の場合は標準的家庭の一年間のCO2排出量に匹敵する量です。

 近場の材料が沢山あるのに使われないで外国から輸入し、無垢材のエコ住宅と謳って販売する。

 確かに無垢で自然素材であるのは確かだけれども消費者側が本質を理解し、より良い選択をしていただきたいと考えています。

 

 木造住宅だからエコなのではないしエコな暮らしでもない。

木造住宅の性能を引出し、断熱性を高め、エネルギー消費を抑える暮らしをする。

エコな暮らしは、地域の木の家でシンプルに暮らす。

これがポイントです。


歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

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