6・ロングライフな住まい  引き算の美しさ

エコハウスはロングライフでなければいけない。

 

 CO2削減から省エネな暮らしを考えるときに住宅のロングライフは非常に重要です。

 

 製造時のエネルギーコストはロングライフになるほど効率化されるのですから、少なくとも2世代は使いたいものです。

 

 せっかく造った省エネ住宅も単世帯で解体されたのでは資源的にも無駄で効率が悪いことになります。

まして住宅設備機器をたくさん搭載した住まいでなおのこと無駄が多くなります。

 

 ではロングライフにするポイントはどこにあるのでしょうか、長期優良住宅ではロングライフにするための基準を設けています。

 

「高耐久な構造躯体」

「設備の可変性」

「メンテリフォームの履歴」

「次世代で通用する断熱性」

などハードな仕様に規定を設けています。



 建物が高い耐久性を持つことはロングライフの必須条件になりますが、それだけではまだ十分ではありません。住まいは人が管理するのですから住む人が長く住むという考えを持っていなければ結局は無駄になります。

 

 正しく子供たちに住み継ぐことを伝えられるか、または売却時にも壊さないで住んでもらえるのか、これがロングライフにするためのソフトな部分での条件となります。

 

 ソフト的な要素で重要なのは「美しさ」「愛着」ではないかと考えています。

多くに人が美しい感じる建物・風景は存在します。

古い民家や伝統的な建物は、流行やトレンド、贅沢の真逆にあり地域の文化が造り出した住むための器としての質実さが美しさとして現れています。

 

 また、それらの建物の特徴として感じられるのは、「余計なものはいらない」という引き算型の質素な美なのだと思います。



  住宅を商品として考え、たくさん売ることも目指したとき、どうしても他の商品に対して差別化が必要になり、「目立つこと」「豪華なこと」「流行」「設備の充実」などを追及してしまいます。

 

 他と違うことを目指すために足し算型の家づくりなってしまいます。

 流行を追ったものは直ぐに陳腐化します。

 設備に頼ったものも直ぐに時代遅れになります。

 豪華なこと、目立つことも住まい手が飽きてしまえば長く大事にされません。


 住まいは完成したときは少し物足りないぐらいが調度いいのかもしれません。

 

 地域の文化になりえる要素を備え、美しくそして快適な省エネ住宅をつくり、子供たちに引き継いでもらう、又は資産として売ったり貸したりしても大切に使ってもらう。

 そのようなことが本来必要なエコハウスの考えなのだと思います。


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歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

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