3:冬のお日様が好きです。

川越 いろはの家
川越 いろはの家

太陽高度を考える。

冬至と夏至

 

 

 11月に入りだいぶ日が短くなってきましたが、お日様の光が家の中奥深くまで入るようになりました。

 

冬の光は優しいので好きな季節です。

 

夏と冬の太陽高度の違いは快適な家づくりには無視できない要素です。

 

 夏至の太陽高度

 

「南中」と呼び、夏至付近の太陽高度は正午ごろに最大となります。

夏の強烈な直射日光が室内に入らないように庇の出幅や、屋根(軒)の出は夏至付近「南中」を基準に考えています。

埼玉は概ね北緯35度で、北回帰線は2323分(約)なので13度(約)の差があります。

 

 夏至の南中高度は直角から北緯と回帰線の差(12度)を引くと求められ、約78度となります。

最低でもこの角度での日差しが入らないように計画しないと室内には強烈な日差しが入り込んできます。最近ではガラスの性能アップや高性能空調設備に頼り、力まかせで室温をコントロールする住宅も多くみられますが、まずは自然に倣うことが大切で足りない部分を設備でコントロールすることが暮らしやすい住まいにつながるのだと考えています。

 

まずは地域の特質を理解し、無理のない計画が必要ということです。


滑川町 雉やまの家
滑川町 雉やまの家


冬至の太陽高度

 

「冬至」の正午ごろの太陽高度は北緯35度に南回帰線の南緯23度を足すと58度となり、直角からの差32度となります。

昔使った三角定規をイメージしてみるとその角度の低さがよくわかると思います。

 

 

冬のお日様ほどありがたいものはありません。たくさん呼び込みたいですね。

 冬至の太陽角度32度の時にどのくらい室内にお日様が入ってきてくれるのかは、中学校の算数を思い出せばいいのです。

 1:2:√3

南側に高さ2.0mの窓を取った時どこまでお日様が入ってくるかというと、2.0m×√3なので、窓から3.46mとなります。

ずいぶん入ってきてくれますね。

3.46mというと大体8畳の部屋の隅から隅までとなります。

 

 天井面に近いところに窓を取るとすごく奥まで光が入る冬用の採光窓となります。

しかもその位置であれば太陽高度の高い夏には直射日光が入らない風通しの窓として利用できます。

 


 暮らし方で快適さは違う


「エネルギーの見える化」が最近のトレンドですが、室温をコントロールしやすくするために開口部を小さく設計し、自然の成りたちを考慮しない高性能な「エコ住宅(シェルターのような)」がたくさん建築されています。

私は冬のお日様はできるだけたくさん呼び込みたいので南面開口部はできるだけ大きくしたいと考えています。

 

 エネルギーを見える化した「エコ住宅」が必ずしも暮らしに快適とは限らない。

少なくともナチュラルに暮らしたい方にとっては違うアプローチの仕方があると考えています。


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歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

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