築35年軽量プレハブを高性能オフィースにするプロジェクト  2025.9~2025.12

 

一般的によく使われ、世の中にたくさんある簡易な軽量プレハブの建物

 

簡易とはいえこのように築35年建物としては機能しています。

でも良く見るといたるところで限界が現れています。

 

特に一部柱脚が劣化し、2階の床では最大で10cmの沈下、これは山側の水(湿気)によるところが大きいです。

 

室内環境としても、夏の暑さと冬の寒さ、冬は室内で水が凍ります。

地震や、エネルギーロスや作業環境を考えると今何とかしなければいけない。

 

建て替えで作業を中断したりすることも難しい、改修で使えなくなる時間もなるべく少なくしたい。

 

答えは作業環境をとりあえず半分にして、半分ずつやりましょう。

半分終わったら、残りの半部を改修する。

そんな計画で始まりました。

築35年軽量プレハブを自立エネルギーで高性能オフィースにするプロジェクト

 

 

 

 


2025.11 1期工事外壁など

外壁は塗装で済ませるところと既存の上に新たに外壁を貼るところと、費用を考えながら仕分けしています。

無機質な角波鋼板に杉板がきれいだと思います。


2025.11 1期工事完了ですっきり

1期工事完了ですっきり。

なんせがたがただったので、すっきり配管類も整理され新築のような基礎周りとなりました。

 


2025.11 1期工事が完了し引っ越しとか

2階はオフィススペースなので快適な足ざわりの杉 大量に杉板が搬入されました。

1階の1期工事が完了すると設備機器引っ越しされ設置されるとすぐに稼働状態に入ります。

そして残り半分の2期工事に入ります。

排水や給水工事もあるので1期・2期と分けるのもなかなか難しい。

 

半分しか終わっていない状況ですが社員さんからはすでに以前よりかなり暖かい。と好評です。

 


2505.10 2階断熱から改修工事

 

2階天井は発泡ウレタンの吹付には相応しくない屋根面であるためGWの断熱材を2重で入れています。200mmとなります。

 

スケルトンになった2階も新たな使用にふさわしく補強、改修されていきます。


2025.10 補強から断熱工事

断熱工事

軽量プレハブの既存外壁パネルは活かしていますので、内側に壁をつくり外壁2重壁となります。

 

内部の壁補強が完了し、軽量プレハブの内側に発泡ウレタンを吹き付けます。

厚みは150mmとしています。

開口部は樹脂内窓を設置し、LOWーEガラスの高遮熱・高紫外線防止タイプとしています。

 

目指すところは、必要な動力は別として、太陽光発電により、電灯電力は収支がマイナスになり、実質可動エネルギーが+-0となるところです。

また気密性も高めエネルギーロスを出来るだけ少なくしていきます。

 


2025.9 内部補強

内部補強

今回の建物は軽量プレハブであるため鉄骨柱も1800間隔で入る、在来木造にとても近い構造であるため、内部補強は布基礎を新たに外周部内側につくり、木造の柱、梁で補強していく計画です。

外周部は既存の壁厚に対して105mm壁が厚くなり、そこはウレタンの吹付で150mmの断熱層となります。

この段階ではまだ補強のジャッキはセットしたままにしておき、補強の壁ができた段階で取り外します。

 

この後土間も100mmコンクリートを施工しますので、完全に建物内側に新たな基礎ができる構造となります。


2025.9 基礎の補強

脚部の補強と固定

ほぼ同じ位置の写真です。

水平を維持した状態で内部に補強柱を抱かせ固定したうえで鉄骨を補強した上で基礎コンクリーを施工します。

鉄骨脚部はコンクリートに埋め込まれた状況となります。

今回は立ち上がりも高くして山側からの水の侵入にも備えました。


2025.8 ジャッキアップ 建物の水平化

建物の水平化

築年数の比較的浅い建物では基礎がしっかりしているので、建物が下がって水平ではないということは稀です。

住宅もそうですが、骨組みはしっかりしていても土台が腐食していたりして、沈下している場合があります。

今回は山側の湿気が多い部分で柱脚部が不足し、脚部が座屈していました。

 

改修方法としては慎重に複数のジャッキで均等に上げていき、水平を維持してところで脚部の補強を行い、固めていきます。

木造に比べれば鉄骨の方が梁組が単純なこともあり、計画は立てやすいです。

また軽量鉄骨であるため、建物の自重も軽いため予定とおりに上がってくれました。

当然自重を軽くするために可能な限り撤去するものは先に撤去し、配管や地面に接する部分は全て切り離しておきます。

 

以前古民家のジャッキアップの方が難易度は高かったです。

杉戸町改修

 


2025.7 事前調査から補強計画

 現状を把握するために劣化部分の調査とその影響を調べます。

 

一番大きな問題は軽量鉄骨の柱脚の劣化

腐食により沈下し、2階の床が最大で10cm、当然耐震的にとても弱くなっています。

 

改修手段としては腐食部分を撤去し、ジャッキUpで水平を取りながら脚部を補強して新たな基礎をつくります。

 

このような仕事は取り組める施工会社も少なく、以前から木造古民家のジャッキアップなどマニアックな工事でお付き合いのある工務店に依頼しました。

 


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