寄居町 峰雲広き藤田の家  2024.5~設計  2025.1~着工 2025.7竣工予定

60歳から住む場所を選び直す。

とてもエネルギーのいることだと思いますがその行動力は素晴らしいと思います。

 

住む場所を選び直す過程で子育て世代との違いは「失敗できない」ことにあります。リカバリーに使うエネルギーと時間はもうないのです。

子どもや孫、そして両親などシニア世代の暮らしにはしがらみがたくさんあります。

子育て世代の移住住み替えとはわけが違うのです。

全てを解決する必要はありませんが、整理は必要です。その上で一つ一つ解決したり、先送りしたり、諦めたり。

設計の立場で手伝えるのは、土地探しと土地の評価、暮らしやすく、安心な土地選びは手伝うことが可能です。

程よいサイズの平屋に住みます。

60からの住まいでは人より家の方が長生きをします。

万が一暮らしの困った時、可変性があり生活の変化に対応でき、なおかつ暮らせなくなったときに、引き継げる、貸せる、売れる。ということを考えねばなりません。

資産として次のステージにおいて暮らしを助けてくれるものでなければなりません。

 

 

ポイントは

1:賃貸しやすいサイズ感

2:販売しやすい間取り

3:相続しやすい建物

4:間取りの可変性

 

こんなことを考えながら私は設計をしていきます。


2025.2.14 上棟しました。

去年の秋に小川町の山林で伐りだした杉檜を低温乾燥で仕上げ、大工さんの手刻みで仕上げた構造です。

せっかくの良い素材ですのでいつものように内部はほぼ表し、構造材が見えるつくりとします。

ということは仕上げの良しあしもほぼこの時点で決まってしまうというつくり方になります。

 

断熱性能としてはG2レベルです。

さらに上も目指すことも可能ですが、素材や工事費やいろいろある中でバランスを取っています。

昨今の資材高騰は本当に厳しい面があります。

 


2025.1 加工が始まりました。

加工が始まりました。

まずは土台から始まります。

 

今回は手で刻む「手刻み」とします。

現在のつくり方では、一般的な手法は専門工場にてCAD入力をし、専用機械にて加工する「プレカット」という加工方法で行います。

 

どちらにもメリット、デメリットがあります。

「手刻み」の場合は大工さんの経験と技量が必要になり、材の癖を見る目も必要になります。

材の個性を生かした使い方ができます。

半面時間がかかり手間がかかります、また大工さんだからと言って誰でもできることではなく技量をよく知っていないと依頼することができません。

 

「プレカット」の場合は加工自体は専用機械が行いますので大工さんの技量は必要なく、均一な制度で仕上がり、必要な時間も少なくて済みます。

材の癖などは考慮することなく規格に則った間違いのない加工できる合理的な方法です。

 

「手刻み」か「プレカット」かの判断は工期(時間)と費用、建て主さんの意向、そして「プレカット」では出来ない仕口や継ぎ手を用いたい時など様々な理由があります。


2024.12.13 地鎮祭執り行いました。

寄居町は程よい田舎です。

東武東上線で池袋まで1本です。

現在の住まいと同じ沿線なので、暮らしやすいという選択です。

 

また、インフラや買い物、医療機関など暮らしの基盤も町として整っています。

暮らしの場所を選び直すのに大切なのは今までんお暮し方を大きく変えないことが大切なのかもしれません。

そこが一つ失敗しないシニアの土地選びなのだと思います。

 

 

 


歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

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