60歳から住む場所を選び直す。
とてもエネルギーのいることだと思いますがその行動力は素晴らしいと思います。
住む場所を選び直す過程で子育て世代との違いは「失敗できない」ことにあります。リカバリーに使うエネルギーと時間はもうないのです。
子どもや孫、そして両親などシニア世代の暮らしにはしがらみがたくさんあります。
子育て世代の移住住み替えとはわけが違うのです。
全てを解決する必要はありませんが、整理は必要です。その上で一つ一つ解決したり、先送りしたり、諦めたり。
設計の立場で手伝えるのは、土地探しと土地の評価、暮らしやすく、安心な土地選びは手伝うことが可能です。
お知り合いになったのはもう2年ほど前
まだ土地を探し始めたばかりの頃でした。
一緒にたくさんの土地を見て歩きました。
契約寸前まで行って諦めた土地もありました。
結果、南に開けた農地付きのこの土地に巡り合いました。
市街化調整区域にです。
なので地目が農地の部分には家は建てられません。
でも良いのです。大きな家は必要ないし、畑をやりたかったので願ったりです。
古くから人が暮らしてきた古くからの農村集落、きっと暮らしやすい土地です。
出来るだけエネルギーを使わない暮らし、なおかつできるだけ自給したい。
そのための農地です。
住まいのハードとしてのつくり方にもこだわります。
出来るだけ製造にもエネルギーが掛からないように、地域材を使った手刻みといいたします。
北側には青山用水が流れます。
川が近いので心配していた地盤も調査の結果、荷重を受け止めるには十分な地盤で改良もいりません。
考えてみれば川の近くとはいっても、農業用水として開削された河川ですのでもともとの川では無いようです。
土はいつもの小川の土で石混じりで硬い土です。
小川町は山間なので全体的に礫混じりの固めの土が多いようです。
畑にするのは少し苦労するようなのだと思います。
でも有機の里として農業は有名です。
広い敷地です。
隣地境界からは4mとか確保できますから町場とは違いますね。
地業が始まりました。
お隣の桃の花がきれいな3月です。