小川町 畑打つ青山の家  2024.8~設計 2025.8 竣工予定です。

60歳から住む場所を選び直す。

とてもエネルギーのいることだと思いますがその行動力は素晴らしいと思います。

 

住む場所を選び直す過程で子育て世代との違いは「失敗できない」ことにあります。リカバリーに使うエネルギーと時間はもうないのです。

子どもや孫、そして両親などシニア世代の暮らしにはしがらみがたくさんあります。

子育て世代の移住住み替えとはわけが違うのです。

全てを解決する必要はありませんが、整理は必要です。その上で一つ一つ解決したり、先送りしたり、諦めたり。

設計の立場で手伝えるのは、土地探しと土地の評価、暮らしやすく、安心な土地選びは手伝うことが可能です。

 

 お知り合いになったのはもう2年ほど前

まだ土地を探し始めたばかりの頃でした。

一緒にたくさんの土地を見て歩きました。

契約寸前まで行って諦めた土地もありました。

結果、南に開けた農地付きのこの土地に巡り合いました。

 

 市街化調整区域にです。

なので地目が農地の部分には家は建てられません。

でも良いのです。大きな家は必要ないし、畑をやりたかったので願ったりです。

古くから人が暮らしてきた古くからの農村集落、きっと暮らしやすい土地です。

 

 出来るだけエネルギーを使わない暮らし、なおかつできるだけ自給したい。

そのための農地です。

 

 住まいのハードとしてのつくり方にもこだわります。

出来るだけ製造にもエネルギーが掛からないように、地域材を使った手刻みといいたします。

 

 

 

3.09 基礎工事が始まりました。

 北側には青山用水が流れます。

川が近いので心配していた地盤も調査の結果、荷重を受け止めるには十分な地盤で改良もいりません。

考えてみれば川の近くとはいっても、農業用水として開削された河川ですのでもともとの川では無いようです。

土はいつもの小川の土で石混じりで硬い土です。

小川町は山間なので全体的に礫混じりの固めの土が多いようです。

畑にするのは少し苦労するようなのだと思います。

でも有機の里として農業は有名です。

広い敷地です。

隣地境界からは4mとか確保できますから町場とは違いますね。

 

地業が始まりました。

お隣の桃の花がきれいな3月です。

 


歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

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