2世帯住宅の玄関

2世帯のコミニュケーションの場

2世帯住宅の玄関
2世帯住宅の玄関

2世帯住宅は暮らし方の違いを考える。

 

 当事務所で設計させていただいたお住まいのほぼ3割が二世帯住宅です。

 

2世帯住宅はどこまで共有し、どこで分離するのかそれぞれのご家族の暮らし方が問われるとともに2家族のコミュニケーションが自然にとれるような間取りの工夫も必要になります。

 

まずは家族のつながり方を考えてみましょう。

永い時間の中で生活スタイルが確立されてきた親世帯のスタイルを変えてもらうのは難しく、良い結果は望めません。

 

ドライなようですが、それぞれの生活スタイルを重視し、「ある程度分離」しながら考えるのが妥当なところです。

 

この時に大切なのは、「ある程度分離」ということで、せっかく縁あって一緒の屋根の下に暮らすことになったのですから、「完全分離」は寂しいものです。お互い楽しく暮らせるような工夫をしてみたいと思います。

 

 2世帯住宅で一番ストレスになるのが日常の生活リズム(時間帯)の違いです。

生活には当然音が伴います。

完全防音ではアパートに暮らすのと同じそれでは味気ないですね。時間帯の違いによる生活音は、間取りや分離の仕方である程度克服できます。

ストレスの無い暮らし方を考えていきましょう。

 


玄関とホールは共有したほうが楽しい。
2世帯住宅の玄関

玄関とホールは共有したほうが楽しい。 

 

 玄関はそんなお互いのつながりを意識させる大切なパブリック空間となります。

暮らし方にもよりますが、玄関ドアと玄関ホールを共有することをお勧めしています。

生活時間帯が違うにしろ影響が少ないのは玄関です。

 

並んで二つの玄関よりもぐっと距離感が縮まり会話も増えます。

出来れば小さなリビングとしての演出が出来れば仲良し二世帯になれそうですね。

 

また、収納やクローゼットなども共有することで面積の有効利用にもなります。

お互いのリビングへの入り口などは引き戸にして、ある程度開放して置けば自然に気配も伝わり安心で来るとともに、帰ってきた子供たちもどちらの世帯にも障害なく入っていけます。

 

出来るだけ自然にコミュニケーションが取れる形態を考えたいところです。

また、玄関の中や外にベンチなどを置き共有したり傘タテを共有したりしてみましょう。

二家族のシンボルになるような植栽を玄関前に植えるのもいいですね。

 

大切なのは同じところを通る。

同じものをみる。

同じものを使う。

 

せっかく一緒に暮らすのですから楽しく暮らせる工夫を仕掛けていきたいと考えています。

 

 

写真は川越の2世帯住宅の玄関です。

土間で左右に分かれ正面の収納は共有です。

収納の裏手は洗面所を共有して2世帯を繋ぐ通路があります。

 

土間の建具を両世帯で開放すれば一つの大きな空間となるのが特徴的です。


歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

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