埼玉に暮らす。1      

宮原の家
宮原の家

宮原の家

断熱仕様(温熱等級4)長期優良 

屋根:ウール200mm

 壁:ウール100mm 

壁通気工法:22mm 屋根通気:45mm

屋根:タイベックシルバー使用

暖房器具:温水床暖房 エアコン

開口部:low-E ペアガラス

坂戸の家
坂戸の家

B/storage


断熱仕様(温熱等級4)

屋根:ウッドファイバー200mm

 壁:ウッドファイバー100mm 

壁通気工法:22mm 屋根通気:45mm

屋根:タイベックシルバー使用

暖房器具:温水床暖房 エアコン

開口部:low-E ペアガラス

ウール断熱
ウール断熱

ウール断熱状況 野の花

木の断熱材ウッドファイバー
木の断熱材ウッドファイバー

木の繊維断熱材

ウッドファイバー

輸送にかかるマイレージも国産なので低く環境負荷のとても低い断熱材です。

また密度も40kgと大きく遮音にも有効です。

埼玉の特性を考える

埼玉は夏の暑さ対策を

 

 アーキクラフトは主に埼玉県を中心に設計の仕事をしています。

自分が住み生活し、仕事をしているこの地域に適した住み心地を考えています。

 

 埼玉の暑さの特徴は風が少ない(弱い)ことが挙げられます。

特に平野部では海からの風も山からの風も弱く、あったにしても暑くなった空気が動いている。という状況です。

 夏は「窓を開ければ風が流れ快適にすごせる。」という地域ではありません。

また、冬は内陸特有の冷え込みがあり氷点下を下回ることもあります。

冬は天気こそ安定していますが北関東特有の強い北風で気温も下がります。

 

 暑いのは仕方がないとしてもどう過ごすか、できるだけ快適に過ごしたい。その工夫は大切です。

日本全国で同じ仕様の家はあり得ないと考えています。

輻射熱を防ぐ手段

 そんな埼玉の土地にはどんな断熱工法、断熱材がふさわしいのでしょうか。

夏の輻射熱による壁面や屋根面の過熱を防ぐには通気工法がとても有効になります。

通気工法とは外皮(仕上げ材)と断熱材の間に空気が流れる層を確保し、断熱面に熱が伝わりにくくする工法を言います。


 空気が流れる層は厚みが大切です。

しっかりと空気が流れる厚みが必要で、層が薄いと空気は両側の面摩擦から動きにくくなります。

 

また、輻射を遮る遮熱シートなどもありますが、ある程度断熱を強化した仕様ではその必要性は落ちてきます。

これは遮熱シートの性能を断熱性能が上回ってしまうからです。

新しい素材などもありますが費用対効果を考えながら賢く使いたいと思います。

 

賢い断熱性能の上げ方  夏の遮熱が大事

 同じ費用であればどの部位の断熱性能を上げることが費用対効果で優れているでしょうか。

万遍なく費用がかけられればそれに越したことはありませんが、限られた予算の場合は優先順位を付けて考えるべきです。


埼玉の夏の陽射しは厳しい物があります。

たとえば冷涼な地域の冬は埼玉よりも平均気温が下がり、地熱も下がるため床からの冷えが強く、床断熱にも注力しなければなりません。

夏の屋根面の輻射熱より冬の気温低下による断熱性能が求められるため冬を旨とした断熱の方法が有効になります。

 

 埼玉の断熱でのポイントは屋根面です。

 断熱は冬だけ必要なのではありません。

埼玉の場合は冬の屋根からの熱の流出より夏の遮熱を優先し東北地方と同程度の屋根断熱を行います。

 東北地方は冬の熱流出をメインに考えますが、埼玉では夏の遮熱に備えることで冬の十分な備えとなります。

夏の強い輻射熱を屋根面の通気と断熱性能で防ぐことが快適に過ごすポイントです。

 

 冬は床面の冷えよりは風により温度が奪われることを考え壁の断熱性能を優先すべきです。

 

開口部はどうでしょうか。

窓を小さくして熱の流出を防ぐことを推奨する輸入住宅などもありますが、北欧などとは比べるものではありません。

開口部は大きく、お日さまはたくさん入れるべきだと考えます。

 

一般的に断熱性能を上げるためには気密Q値(隙間係数)をできるだけ小さくすることが求められます。

しかし、自然素材を多用するとその特質から気密Q値(隙間係数)を追い求める家づくりでは矛盾が生じてしまいます。

 

 暑いのは仕方がないとしてもどう過ごすか、できるだけ快適に過ごしたい。その工夫は大切です。

日本全国で同じ仕様の家はあり得ないと考えています。

 

 

結露を吟味する。

 

 いくら自然素材の内装にしてもその裏側が全部石油由来のビニールで覆われていたらどうでしょう。

ビニール袋の中にいるのです。

ちょっと息苦しいイメージがありませんか。

 

 ガラス繊維の断熱材や鉱物系ロックウールなどの断熱材は、その室内側を全てビニール(住宅用プラスチック防湿フィルムと呼ぶ)で覆い、水蒸気が断熱材の中に入り込むのを防ぐことが基本になっています。

それは結露防止と断熱材の飛散防止のためです。

 

 断熱層に進入した室内の水蒸気が外気に触れる室外側で急激に冷やされ、水滴と成り、木部に悪影響を与え、カビなどの温床になることを防ぐための処置です。

防湿フィルムは水蒸気の壁内侵入防止だけでは無く空気のだ入りを少なくし。建て物の気密性能を上げることが出来ます。

気密性能が上がれば空気の出入りが少なくなり必然的に断熱性能が上がります。

より高性能な断熱性能を求めるとき、気密フィルムは自然素材の断熱材とはいえ避けては通れない手法です。


このことはどこまで断熱性能を上げるかに関わる分岐点となり費用対効果を考えながら慎重に考えなければなりません。

 

 自然素材系断熱材の特性も考える必要があります。

ウールや木の繊維やセルロースなどの自然素材系断熱材では、湿気を貯めたり出したりする吸放湿性能が認められ、保水性能も石油系、硝子系、鉱物系に比べ大きくなっています。

その吸湿放出特性は、構造材の木材の性質とほぼ同じです。

このことは壁内結露の危険性を大幅に減らします。

石油系、硝子系、鉱物系断熱材ではビニールで部屋を覆わなければ結露に対して安心できないレベルでも自然素材ならばより自然な素材のみで壁の内部まで作れるのです。

これは気持ちよく暮らすための大きなアドバンテージになります。


 アーキクラフトでは、その自然素材系の断熱材の特性を最大限生かし、気持ちよく暮らし、ビニールで覆わなくてもいいように、結露計算での結露予測計算を行い、安全を確かめて上で、結露が発生しにくく、よりきもちがいい住み方を提案しています。

まとめポイント


埼玉の断熱は夏の屋根面遮熱がポイント

氷点下にもなるので壁内結露にも気を付けて


ガラス繊維系の断熱材を否定はしていませんし、適材適所で使用することもあります。また、コストに対しての性能の高さは魅力です。

 

※一部自然素材メーカーでは、防湿層を省いても防露性能基準を満たすために定められた試験を行い、大臣認定を取得しています。

また、室内側に防湿ビニール以外の防湿材を使用し、環境に配慮しているメーカーもあります。


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