11・火があるから住まい

木玩の家 造作キッチン
木玩の家 造作キッチン

「人の住まいとは火があるところ」

 

火があるから住まい

 

 「住まい」というよりもっと原初な「棲み処」として建物を考えたときに、その要素は「雨露がしのげる屋根」があり、「自然や動物から身を守る壁」があり、「暖を取る料理をする炉」なのだと思います。

 

 さらに古くをみれば壁は無く、壁を兼ねた「屋根と炉」、屋根だけでは定住するための棲み処になりえず、また炉だけでも暮らしは成り立たないわけです。

 

 台所を打ち合わせしているとIHタイプのコンロ(電磁式調理器)はどうかと相談を受けることがよくあります。

 

 IHは現在新築マンションでは7割、新築住宅では3割に近いと聞いています。

IHを否定するわけではありませんが、「どう思いますか?」と聞かれれば、ガスレンジをお勧めしています。

 

 

 

 


 もっともらしく理由を言えば、電磁波の安全性が心配である。とか中華料理などは火の勢いがないとだめだ。であるとか、エネルギーは分散すべき、などと語ることもありますが、根本的には「棲み処の中に火を残しておきたい」というとっても個人的な思いがあるためです。

 

 もちろんそれはガスコンロであればいいということでは無く、薪ストーブのような炎が見えるものがあればコンロなどはどうでも構わないのです。

もちろんIHを使い、薪ストーブもない家になることもありますが、

それは一通りの話し合いを経た結果であり、少しだけ考えていただ上での選択としていただきたいと考えています。

 

「人の住まいとは火があるところ」

 住まいの中から火が消えてしまうのは誠に寂しい限りです。

 

 こんなことを言うのは歳のせいなのかな、とも思いますがまあこれからもお話していこうと思っています。


歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

be connected