2009 「坂戸 秩父材の家」

Concept

秩父生まれの建築主が希望したのは全て秩父の材料で造ること。
どこの山で誰が植え、誰が育て、誰が造ったか、履歴のわかる家造りです。

設計に要した時間は6ヶ月ほどですが、設計と平行して材料調達が始まりました。

山に行き、立木を見、伐採から始まる家造りは材料選定から完成まで2年かかりました。

まさにスローな家造りです。
このような家造りでは設計の重要な役割は山と建築主と大工を繋ぐプロデューサーとしての役割かもしれません。
全ては賄いきれませんでしたが約80%が秩父材です。

Deta

建設地 : 埼玉県 坂戸市

施 工 : ランドシステム㈱ 代表 高橋辰夫

 

構造  : 在来軸組み

 

外部仕上げ : いぶし瓦(垂木間通気工法)一文字瓦銅板腰葺き

        壁/ラスモルタル掻き落し(通気工法)

 

内部仕上げ : 天井/杉板 壁/漆喰コテ仕上げ&杉板

        床/杉板36mm

構造材   : 柱/桧 土台/桧 梁/杉

        

建物規模  : 敷地面積/300㎡ 延べ床面積/190.30㎡

        1F床面積/129.03㎡ 2F床面積/61.27㎡

薪ストーブ : Vermont Casting

歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

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