日々の暮らしは暮らしなれたこの町で 60歳からの建て替え

簡素な無垢材の家

60歳からの、譲れぬこと、諦めることを見極める終の住まい。

また、価値ある住まいとすることでサードステージも視野に入れる。

次の世代に残す、売却、賃貸、その時にできるだけこの家には働いてもらいたい。それが住まいの価値なのではないかと考えます。

付けたり足したりよりは引いていく潔さ

新築時からすでに断捨離

いろいろな素材を使ったり、柄模様がカラフルな壁紙を楽しむことも人それぞれ、よいとか悪いとかではありません。

確かに言えるこことはシンプルであればあるほど仕事は丁寧になります。

また空間がシンプルであれば調度品が引き立ち・カーテンや家具・絵画・住む人さえシンプルな空間では引き立ちます。

シンプルとはミニマムやチープではなく、無駄を省いた機能美です。

シンプルな空間で少しだけすっと背筋が伸びるようなそんな空間を目指しています。



空間の広がり、物語が始まる。

空間の広さ狭さは床の面積だけでは決まらない。

床が広がらないのであれば上に広がる、開いて広がる。開けたり閉じたり気持ちも広がる。

「この梁が屋根を支えてね、またこの梁は下の梁に支えられ、さらに柱に刺させられているんだよ。この木はね山に行って伐ってきたんだ。」

そんなお話し、家の物語を話していただきたい。そう思います。お孫さんが引き継ぐかもしれません。

家づくりの仕組みが見えるって楽しいし、安心感につながると思うのです。

これも「価値あること」なのだと考えています。



be connected