~February 2011 「木玩の家」 archve

埼玉県さいたま市、新たに川越線の西大宮駅が建設され、開発されている住宅地

土地から求められての計画です。

 

今回の場合は施工工務店が先行で決まっています。

盟章建設㈱NPOモクイエの仲間です。

 

「家を買う」と言う行為に納得できず、家を造る行為を楽しみたい。

そんな「木玩の家」が建つ建設地の周りはハウスメーカーの住宅ばかり、一味違うものが出来るはずです。

住まう人の主義や主張、価値観などがほんの少しだけこぼれて落ちるような家を目指してみます。

基本データ

構造:在来軸組み工法 屋根:ガルバリウム(屋根面通気) 外壁:ラスモルタル 延べ床面積:101.29㎡ 1F:55.13㎡ 2F:46.16㎡ 最高高:7.153m 構造材:ときがわ町(杉・桧)積雪荷重:短期498(n/㎡) 耐風速度圧810(n/㎡) 地震力一次固有周期0.192  偏芯率1FX方向0.069~0.126 Y方向0.001~0.008 建物総重量428.16kn 地盤支持力20kn/㎡ 基礎重量238.1kn 

~December

12月も大詰め、現場も大詰め

木工時がほぼ終わりました、建具屋さんがまだです。

このような家では大工工事の終わり=工事の終わり、を意味します。

一般的な家に比べ圧倒的に大工工事のウエイトが大きいのです。

 

階段のホール手摺がイメージどうりにできました。

先月の写真で構造がわかります。真ん中の白いところは漆喰です。

~November

大工さんは追い込みに入っています。

階段は桧の厚板

既製品ではないので大工の裁量が大きい、逆に大工は慎重になる。

手袋をしているのは、手が汚れるからじゃなく、桧に手垢がつくから

~October

現場での確認作業も重要なのです。

本格的に電気工事が入る前には、設計者・施工者・電気工・建て主がそろって打ち合わせを行います。

BSアンテナは当初の予定場所では、受信状況がよくないことが判明、電気工を交え最適な位置を建て主さんに説明しているところです。

 

ゴツイ金物

この部分は建物の中で一番引き抜き荷重が掛る場所

柱は上からの重さを受けますが、逆に引き抜かれる力を受ける場合があります。

四角い箱の一辺を固定して、箱の上を水平に押してみれば手前側が浮き上がります。

これです。

この部分は許容応力度計算により、最大で34.30Knの引き抜き力が加わる計算です。

この写真の金物で40.00Knまで耐えることが出来ます。

(34.30Kn=約3.4t)

 

~September  上棟

8.23上棟しました。

ここまで永かったです。

設計としては一区切りつきほっとしています。

 

構造の考え方

コストダウン・ローコストの名の基に構造的な主義主張、明確な考えが無い構造が一昔前より多くみうけられます。

たぶんプレカットの普及により経験を積んだ大工さんが材料選定~加工部門に

携わらなくなったからだと思います。

上からの重さのみを考えて梁サイズを決め、上の重さが掛らない部分は極端にサイズを落とす、短い材料を細切れにボルトでつなぐ、直下率を無視した柱位置

などなど

 

梁は大きな断面の材料を出来るだけ長く使うことにより、将来の可変性の巾を広げることが出来ます。

力の伝わり方・流れ方を考えれば安定した構造に出来ます。

これからも整合性が取れた美しい構造を目指していきます。

 

 

~August  基礎

8.09暑い火曜日に基礎コンクリート工事完了しました。

設計強度:30n スランプ指定15の耐久性を重視した設定です。

30nのコンクリートとは、JASSの仕様では通常の状態でおおむね100年の耐久性、適切な保存処置の上では200年といわれています。

もちろん設計強度だけではなく、施工状況や、その後の監理でも耐久性は変わってきます。

 

~july 基礎

基礎工事の鉄筋(配筋工事)が完了しました。

コンクリートを打ってしまうと見えなくなってしまいますので、すぐにコンクリート工事に移らずに、時間を開けて確認検査を行います。

複数の目で見ることにより、ミスを気が付かなかったで終わらせないようにします。

~june 地鎮祭

 雨にも降られず。地鎮祭無事納まりました。

~March  伝え方 その弐

伝え方 その壱

趣味の話や休日の過ごし方、くつろぐ場所のあり方など、打ち合わせを重ねながら少しずつ具現化していきます。

イメージを伝え合うにはスケッチが一番。

歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

be connected