川越 結びの家  2024.5 竣工

シンプルな木の家

杉・桧・漆喰・和紙 構造的に合板や耐力面材などは使いますが、とてもこなれた素材たちの組み合わせです。

経年変化や癖など昔から使われてきた素材には安心感があります。

 

この家は永く住み継がれてきた土地の一部を分割していただき、市街化調整区域に開発許可を経て建てられました。

両親や祖父母とをつなぐ、結びの家と命名し、設計がスタートしました。


太陽光システムとしては3.0kwの搭載です。

Fitも申請し余剰分は買い取りをしていただきますが、基本的に自家消費する分を賄う発電量としました。

お日さまの熱をただ屋根面に受けるのではなくて、電気に変えて使ってしまう。太陽光発電はとっても効率のよいシステムです。

 

光熱費は死ぬ日まで快適に暮らすためにはかかってしまうお金です。

お日さまがある限り電気であれば勝手につくられてしまいます。

エアコンの電気代を気にする必要も無くなります。

エネルギーコストを気にして我慢する必要が無いっていいと思います。

 


玄関ドアは木製既製品ドアを採用しています。北海道の会社の製品で、1.1W/㎡kという高性能です。ドア厚みも48mmありなかなか重いドアです。

 

土間は左官の洗い出し、和風な洗い出しではなく、柔らかい感じの山砂洗い出しです。

ホール床・階段は地元の桧を製材所に依頼して挽いてもらっています。

いつものように壁は漆喰、天井は和紙としています。

 

 


2階の階段室とホールです。

部屋と部屋を結ぶ、移動をする目的であれば狭い廊下でも機能は果たせます。

家族のよりどころというか共用できる空間がそこにあると、空間にナゴミが生まれます。

また、2階の光を1階に届け、1階の空気と2階の空気が程よく循環することも心地よさに繋がります。

 

リビング以外に、個室以外に、少しホッとできる居心地の良い場所もしつらえていきたいです。


子育て世代のこの家には将来簡単に2部屋にできる子供部屋があります。

まだまだ個室はいらないしのでしばらくは広い遊び場です。

将来的にはクローゼットで間仕切りをする予定でいます。


スペック

屋根;ガルバリウム 縦ハゼ(通気垂木60mm)

雨樋:ガルバリウム半丸

外壁:漆喰 木鏝仕上げ (ラス下地通気工法通気層21mm)

   一部杉板張り   (ウッドロングエコ塗布)

外部建具:リクシルTW(トリプル)及び(ダブル)併用

玄関ドア:キムラ 木製断熱ドア 1.1W/㎡k

 

屋根断熱:セルロースファイバー250mm 0.04W/mk(スカッドシート)

壁断熱:セルロースファイバ 105mm 0.04W/mk (スカッドシート)

基礎:ポリエチレンフォーム 50mm 3種ba 0.028w/mk

 

気密性能試験データ:0.3

Ua値:0.40w/㎡k

G2グレード

 

 

 


(スカッドシート)


歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

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