川越小仙波 三変稲荷の家 改修 2021.05竣工

昭和40年代のお住まいです。

 

 

暖かく暮らしたい、地震にもある程度強くしたい、味わいは残したい。

 

玄関位置、キッチンの位置の変更など間取りから変更したほぼスケルトン改修となりました。

少し疲れていた構造を基礎から補強し背筋を伸ばした感じです。

スケルトンに近い改修は新築と同程度の費用と時間がかかります。またそれだけ費用と時間をかけても新築と同程度の温熱性能や耐震性能を求めるのは難しいことです。

 

それでも良いから残したい改修したいという想いは大切に受け止め、そのご家族にとってどのような改修が良いのか時間をかけて相談し改修を行います。


家の記憶、時の蓄積は堂々と見せる。

住み継ぐということは語り継ぐことだと思う。

なんで柱に穴が開いているの?

それはね・・・

外部の改修前

一般的な昭和世代のお住まいです。

もともとは平屋の建物でその後増築や改装をされてきました。

外部は外壁の張替えからサッシの交換など行いました。

外部の改修後

間取りからの改修ですので縁側が土間になったり玄関位置が変わったり建物のイメージも大きく変わりました。


玄関の改修前

スペース的に苦しい玄関でした。

玄関配置も変え広くします。

玄関の改修後

土間収納につながり、リビングへもつながる広い玄関となりました。

木製建具とし明るい玄関になりました。


和室をリビングへ改修し土間を組み込み

昔ながらの今として使われていた和室の続間を仕切りのないリビングとし、縁側部分は土間にして玄関とつながりました。


和室と縁側

和室と縁側

代えがたいものもありますが思い切って板張り床と土間に変更


暖かさや快適さ使いやすさ

大きな改修になりました。

耐震性

断熱性

使いやすさ

先代から引き継いだ住まいを使い切るそんなテーマの改修となりました。


住まいの履歴

断熱や耐震の改修はほぼ骨組みを露出しなければできません、そういう意味では解体と新たな造作が必要なため新築と同じくらいの費用が掛かります。

使う素材を見に行きながらも現場では基礎の補強や構造の補強が行われています。

使えるものは使い暮らしの履歴も現していきたいです。

古い材と新たな材が違和感なく現れるようにしたいと考えています。

歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

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