武蔵ワイナリー株式会社 

 完成予想のイラストのイメージがほぼそのままに具現化いたしました。

埼玉県小川町の高谷地区の丘の上に立つワイナリーです。

 

武蔵ワイナリーは農家のワイナリー

葡萄畑を自分たちで栽培管理して自分たちでワインに仕込みます。

葡萄畑は除草剤も使わず、化学肥料も使いません、完全オーガニック栽培です。

そのようなワインをつくる醸造所の壁は土壁です。

自然の酵母が住み着きます。

ワインを寝かせる収蔵庫も厚い土壁に守られています。

 

地域性の強いワイナリーに使う素材もほぼ全て地域材、地域の職人が地域の素材でつくりました。

美味しいワインがみなさまに届きますように頑張りました。

 

 

工事中のアーカイブはこちらです。


太陽光利用や薪ボイラー

 

屋根に乗る黒いパネルは太陽光発電パネルです。

エネルギーの大半は自家発電で賄います。高い断熱性と相まってとても省エネな稼働状況になっています。

また、余剰電力は売電せず、電気自動車やバッテリーフォークに充電し使用しています。

調理に使うボイラーも薪ボイラーとして出来るだけエネルギーも自前で賄うのがコンセプトです。


地域材

 木材はすべて地域材主にときがわ町の山林から調達しました。

テラスの青石はお隣の秩父から来ました、天井に使った和紙は地元、小川町。

つくり手たちも皆さん地域の職人が集まってくれました。

地域の材で地域の職人がつくる。この建物の一つのコンセプトが具現化できました。

 

木造トラス

 基本構造は木造トラスで、可能な限り金物が露出しないような工夫をしています。

金物が見えないことで自然な経年変化が楽しめます。

もちろん現代の工法では金物は重要ですが、工夫次第で見えないように使うことも可能です。


収蔵庫=大きなワインセラー

熟成させる収蔵庫はワイナリーではとても重要です。

壁は酵母が住み着く土壁、収蔵庫の中は≒90mmの塗厚、醸造所は≒45mmなので倍の塗厚で外気温に対して安定した環境を目指しています。

断熱は外断熱と充填断熱の複合、天井は300のウールに厚い杉板で仕上げています。

調理室も完備しています。

 

建具も地域の建具屋さんが作り、真鍮の取っ手も地域の鉄作家さんにお願いしました。


歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

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